こんにちは、貞千です!
今回は、長坂を散歩して、大本山永平寺と大本山總持寺に次いで、わが国曹洞宗の古刹・東香山大乘寺と金沢市街はおろか日本海まで一望できる絶景スポット「大乗寺丘陵公園」をご紹介いたします。
金沢市街を一望できるともう一つのスポットといえば、卯辰山ですかね。ここは、百万石の夜景がきれいということでカップルに人気のデートスポットになっているようです。
でも私は、近場ということあり、ウォーキングのコースのひとつなので大乗寺と大乗寺丘陵公園にはよく行きます。
公園だけでも十分ウォーキングが可能ですが、公園まで車で来て公園内を歩く方が大勢います。全体が丘陵なので、上がったり下がったりの景色感が最高なんですよ!
大乗寺の荘厳な雰囲気と対照的な広々感がチョー気持ちいい!静けさ感と解放感の両方を同時に楽しめるコース、絶対におすすめです!!
では、長坂を散歩がてらまずは大乗寺へ向かいましょう、レッツゴー!
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私のところからは平和町との境の通りを南西へ歩き、長坂交差点を左折します。交差点手前にはそば処「つるつる」があり、角には「勝木書店」あります。道なりに金沢の大動脈・山側環状線へ出ます。
長坂台小学校東交差点を渡るのですが、小学生の黄色い帽子が元気よく跳ねています。学校は渡らなければいけないのですが、小学生は信号ではなく横断地下道を通ることになっています。安心ですね!
私は交差点を渡り、そのまま真っ直ぐ行くと金沢市営・野田山墓地があり、前田利家公や芳春院(まつの方)、歴代藩主や夫人、室生犀星や鈴木大拙などのお墓があります。家内のご先祖もここに眠っています。
交差点を渡ってすぐ右が曹洞宗の寺院「東香山大乗寺」の参道です。
ここを歩いて行くと、山側環状の車の騒音が段々遠くなり、そのうちに嘘のように消えていきます。身も心も洗われていきようないくような、不思議な気持ちになります。
大乗寺の総門・山門・法堂は石川県・金沢市指定有形文化財になっており、仏殿は国指定の重要文化財になっています。
参道では、入口から小さいお地蔵さまが迎えてくれます。第一番から三十番ぐらいまではすぐわかるのですが、これが最後ですとは記載がないので実際に何体あるのかはわかっていません。お地蔵さまは参道だけでなく、総門を入った境内にもあります。
そういえば、先ほど記述した野田山墓地にも番号のついたお地蔵さまがいます。これは場所がバラバラなので追ったことはないですが、参道にあるよりも少し大きめで、探しながら写真を撮っている方もたまに見かけることがあります。
私たち夫婦は、正月2日に大乗寺へ行きます。初詣は元旦に闕野神社へ行きますので、2日目は何と言うのでしょうか?初詣Ⅱですかね。
ここで、家族みんなのお守りを買い、山門のところにある鐘をついて帰るのが毎年の恒例になっているのです。雪の降る山門、いいですよ!
大乗寺には20人以上の修行僧の方たちがいるそうです。それも20代から70代というから驚きです。その方々が寒の入りから節分までの寒中の1ヶ月間「寒行托鉢」を毎年行っています。その間は1日も休むことなく、わらじに網代傘で1軒1軒の戸口に立ち読経をして歩いています。わらじですから当然素足です。
この時期、こういった修行僧の方を何回か見かけます。このことそのものが金沢の冬の風物詩なんですね!凄いです。
毎日欠かさず行っているというのが座禅です。 朝の4時半から1日の休みもなく行われています。これには一般人の参加も可能です。
また毎週日曜日には、午後1時半から定例の座禅会が開催されています。参加自由で座禅の後、法話と茶話会があります。単発で物足りない方は、修行僧と同じ生活がを行うことができる宿泊参禅はいかがでしょうか?原則として3泊4日まで可能です。
各種勉強会としては写経が毎週金曜夜7時から、香道が毎月第三月曜日夜7時から、茶道が毎月第四水曜日夜7時から開催されます。
東香山大乘寺 金沢市長坂町ル-10 076-241-2680
さてここからは、大乗寺丘陵公園へ一直線ですよ!
大乗寺の庫裏側から裏手に出ることが可能です。ここを突き抜けると、大乗寺丘陵公園の中部駐車場に出るので、いよいよですね、心が躍ります!
大乗寺丘陵公園は敷地面積約7万坪あります。これは22.5ha(225071㎡)、言ってもピンときませんよね。東京ドームに換算すると約5個分になります。広いでしょう!
今の時期、昨日もアジサイを期待して歩いたのですが、少し早かった感じです。ブルーとピンクはそこそこ咲き始めていますが、ガクアジサイやヤマアジサイはまだまだでしたね、残念です!
大乗寺丘陵公園には四季折々色んな花木が咲きます。桜、梅、紅葉、はぎ、椿など季節の移ろいによって楽しむことができるのですが、花といえば何といってもツツジです。
園内は中央には見晴らしの丘や芝生の丘、はぎの丘などがあり、遊歩道が縦横無尽に行きかい、個性的な彫刻が人々の目を休めます。
4月下旬から5月中旬にかけて、赤や白、ピンクなど16500㎡の中に5品種13000株のツツジが一斉に咲き誇ります。何と言葉で表現しましょうか?まさに壮観といっていいでしょうね!
このツツジに取り囲まれるように、多目的グラウンドがあります。グラウンド・ゴルフやバドミントンなど他の人に迷惑をかけなければ使用可能ですが、団体で利用する場合は申請が必要になります。
大乗寺丘陵公園の高低差は83m、金沢市街地と日本海まで一望できる壮大な眺望には圧倒されます。眼下に広がる金沢の町を眺めながら、芝生と戯れるのも最高ですね!
きれいな空気を大きく吸い込み、思いっきり手足を伸ばし、解放感を存分に味わいましょう!それができるのが大乗寺丘陵公園です!
公園の敷地には、生き物の住むところという「ビオトープ」の林が約4割を占めているのですが、さらに50年~100年後には丘陵を森に帰すという長期的な取り組みで郷土種を植樹しています。
園内下部にある「見晴ハウス」では雨天時の待機はもちろん、散策に疲れた時の休憩などに利用でき、トイレや自販機が備わっています。
駐車場は、公園のエントランス側に下部駐車場155台(うち身障者用5台)、先ほど大乗寺から入ってきた中部駐車場に130台(うち身障者用7台)、長坂台小学校東交差点から野田山墓地の方面へ上っていくと西側・上部駐車場に165台(うち身障者用12台)があります。
トイレは、見晴らしハウスと中部駐車場、上部駐車場の3ヵ所です。いずれにも多目的トイレが併設されています。
大乗寺丘陵公園
開園時間:4~9月 8:00~19:00、10~3月 8:00~18:00
12月29日~1月3日は閉鎖 ※駐車場が閉鎖されます
お問合せ:金沢市 緑と花の課 076-220-2356
アクセス:円光寺バス停 徒歩15分
大乗寺が一般に数多くの門戸を開いているのにはビックリしましたね。修行や日頃の行いは厳粛なんでしょうが、人々にもちゃんと目を向けてくれているんだと身近に感じることができます。
大乗寺丘陵公園は、卯辰山では味わえない解放感と壮大感にあふれています。四季折々の花木の香り、特にツツジの壮観さは得も言われぬ素晴らしい光景です。
私が歩くときは、大乗寺から大乗寺丘陵公園は通るだけにして伏見川へ出ます。そしてビリオン珈琲でお茶して有松から金沢南総合運動公園の横を通って帰ります。伏見川は桜のスポットで運動公園にはバラ園があります。金沢はどこでも、いいところですねェ~!
東香山大乘寺から大乗寺丘陵公園とご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
それでは、今回はここまでとさせていただきます。
また次回の貞千がオススメする金沢風景・グルメ完全攻略ナビでお会いしましょう!
さようなら!