こんにちは、sadachi. です!
「SDGs」、最近よく見聞きする言葉ですよね。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」のことなんだそうで、「エス・ディ・ゴールズ」と呼ぶとのことですよ。
でも、そう言われても何のことかちんぷんかんぷんなんですけどね。
2015年9月の国連サミットで17の目標を掲げ、2016~2030年の15年間で達成しようと国連加盟193か国の間で確認されたそうなんですね。
それが、2020年のコロナ禍という未曽有の危機に全世界が見舞われ、現状では実現が危ういと言われ始めたんですね。
このブログでは、17の目標を5つの ”P” に収れんして、ザックリ解説していきたいと思いますので、大きな流れだけでも感じ取っていただければと思います。
そこで今回は「SDGs実現危うくコロナで悪化!教育機会や失業増加に10年遅れる」と題しましてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、いってみましょうか!
Contents
まず最初に、持続可能な開発目標である17の目標を確認しておきましょうね!
1、 貧困をなくそう
2、 飢餓をゼロに
3、 すべての人に健康と福祉を
4、 質の高い教育をみんなに
5、 ジェンダー平等を実現しよう
6、 安全な水とトイレを世界中に
7、 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8、 働きがいも経済成長も
9、 産業と技術革新の基盤をつくろう
10、 人や国の不平等をなくそう
11、 住み続けられるまちづくりを
12、 つくる責任つかう責任
13、 気候変動に具体的な対策を
14、 海の豊かさを守ろう
15、 陸の豊かさも守ろう
16、 平和と公正をすべての人に
17、 パートナーシップで目標を達成しよう
以上が17の目標なんですが、それぞれの目標には10個ずつくらいのターゲットがあるんですね、全部で169個のターゲットになるそうですよ。
それぞれのターゲットに関しては、個別に解説されていますので「こちら」から確認してくださいね。
2000年~2015年に確認された「MDGs」は、発展途上国の開発問題が中心で、先進国はそれを援助するという位置づけでしたよね。
SDGsは、開発側面だけではなく経済と社会、環境の3側面すべてに対応して、先進国にも共通の課題として設定されているんですね。
そして国連は、「誰一人取り残さない」と宣言したはずだったんですが…。
誰一人取り残さないSDGs(持続可能な開発目標)、ゴールまで残り10年となり2020年は実際の行動のスタートになるはずが、大きく方向転換せざるを得なくなったんですね。
それが、全世界を襲った新型コロナウイルスの感染拡大、日本はおろか世界各国で現在でも第3波が猛威を振るい、ますます収束が見えなくなっているのは周知の事実です。
その新型コロナによるパンデミックが世界を襲ったことで、貧困の蔓延、医療制度の崩壊、そして教育機会も失われているんですね。
さらに政治経済の分断による、世界的な協力の欠如が明らかになっていますよね。
また立場の弱い人や国、地域を中心に影響が大きく、はたして世界が団結してこの危機を乗り越えられるのか?
SDGsの達成が危ぶまれているんですね。
「誰一人取り残さない」はずが…
コロナ過で取り残されそうな人たちが、高齢者や子ども、女性、難民・移民に及ぶと言われるようになってきています。
例えば教育機会を失う子どもたち、失業増加や賃金の大幅減などは女性の被害が大きくなっているんですね。
SDGsは、先に挙げた17の目標ごとに捉えられがちなんですが、実は貧困をなくすには経済や気候、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)、平和、などの連携が欠かせませんよね。
そこで、SDGsの目標達成のためには各目標が相互に関連しているので、それぞれが切り離せないことから5つの「P」の考え方が浮上しているんですよね。
① People 人間
② Planet 地球
③ Prosperity 繁栄
④ Peace 平和
⑤ Partnership パートナーシップ
それでは、「5P」を一つひとつ、ザックリ確認していきましょうね!
① People 人間
貧困と飢餓に終止符を打ち、すべての人間が尊厳と平等、健康のもとに、その能力を発揮できるというのが、「People(人間)」の考え方ですね。
~貧困・飢餓をなくす、教育・医療をすべての人に~
【コロナで悪化!貧困】
2000年に途上国の開発援助から20年以上経ちましたが、「極度の貧困層」の割合を見てみますね
極度の貧困率 2020年16%、2015年10.1%、2019年8.4%
2020年は、9.1~9.4%と20年以上の間で初めて増加に転じ、新たに最大1億5千万人が極度の貧困に陥ったとされたんですね。
デイビッド・マルパス世界銀行G総裁は、
「パンデミックは他に類を見ない危機、その犠牲者は極めて多く、貧困国の人々は最も長く苦しむ可能性がある」
と、危機感を示しています。
【コロナで悪化!貧困】
新型コロナウイルス世界的な大流行で、何百万人の人々が飢餓の危機に瀕していると言われているんですね。
急性の食料不安を抱える人が急増したというんですね。
2019年に食料不安をかかえている人は1億4900万人と言われていましたが、2020年にはなんと2億7000万人になったと伝えられているんですよ。
【コロナで悪化!医療】
新型コロナウイルスの世界的な大流行で医療崩壊が起きれば、約70ヵ国で小児期の予防接種プログラムが中断されると予測されているんですね。
最悪のシナリオとしては、5歳未満で亡くなる世界の子どもの数が、数十年間で初めて増加に転じる恐れがあると懸念されるんですね。
このことは、117の低・中所得国で死産が1年間に約20万件(11.1%)増える可能性があると示唆しているそうですよ。
【コロナで悪化!教育】
新型コロナウイルスの世界的な大流行で、教育機会を失う子どもたちが増えているそうなんですね。
それでなくても、17の目標のうち4番目「 質の高い教育をみんなに」の達成実現は、パンデミック以前から遅れているそうなんですね。
2030年のゴールの年でも2億人以上の子どもたちが、教育を受けられないという予測も出ているとのことだそうですよ。
さらに加えてコロナ過ですからね、世界で約12億5千万人の子どもたちが影響を受けると言われ、質の高い教育の達成に深刻な影を落とすとされているんですね。
② Planet 地球
地球温暖化による地球破壊から守るために、持続可能な消費と生産、天然資源の管理や気候変動に関する緊急行動をとるとしたんですよね。
~温暖化防止&生物多様性~
「SKOLS STREJK for KLMATET」
このように掲げて温暖化防止対策を訴えているグレタ・トゥンベリさん、立派ですよね。
2015年の「パリ協定」の目標では、産業革命からの気温上昇を2度未満に抑えるとともに、今後1.5度に押さえるように努力するということでしたね。
そのためには、温室効果ガスの排出量を毎年7.6%削減する必要があったんですね。
でも2020年は、6%の削減にしかなっていないそうなんですね。
コロナ過で経済が停滞しているのに6%ですからね、さらにコロナの規制が緩和されると排出量は増加になるのは、自明の理ですから…、どうなるんでしょうね。
③ Prosperity 繁栄
すべての人間が豊かで充実した生活を送ることができること、また経済的や社会的および技術的な進歩が自然と調和すること、それが繁栄につながるとしているんですね。
そのためには、経済成長やディーセント・ワーク、公正な労働条件、ジェンダー平等、障害者などの弱い立場の人・国・地域への尊重が不可欠なんですが…。
【コロナで悪化!雇用】
新型コロナウイルスの世界的な大流行で、日本でも解雇や雇い止めはもとより、倒産や廃業など多大な影響を受けていますよね。
失業率は増加し賃金は大幅減、2020年の第2四半期の労働時間は、2019年の第4四半期に比べて4億9500万人分(17.3%減)が減少したそうですよ。
また勤労所得は、2020年の第1~第3四半期で3.5兆ドル下落したそうで、前年同期比10.7%減だったそうなんですね。
ガイ・ライダーILO事務局長は、
「SDGs達成には人間を中心に捉えた取り組みの下、①貧困削減、不平等是正政策②十分な社会的保護③経済機会、生産性、安全保障に向けた官民投資④デジタルや環境に優しい持続可能な企業への投資、が必要だ」
と、話しているんですよ。
【コロナで悪化!ジェンダー】
現在は、男女の格差改善にブレーキがかかった状態だといいます。
例えば、世界の女性議員の割合で見てみると、国会議員で女性は25%しかおらず、地方議員でも36%にとどまっています。
2019年の世界の労働者で女性は39%の割合で、それが管理職ともなると28%に減ってしまいます。
それがコロナで、さらに悪影響が出ると予測されているんですね。
④ Peace 平和
恐れや暴力のない平和で公平、包摂的な社会を育むこと、平和なくしては持続可能な開発なし、持続可能な開発なくして平和無しと言われています。
民主的正義、紛争終結、難民、移民、犯罪、家庭内暴力etc…!?
コロナ過になって多くのことをやめたり、やめざるを得なかったりしている事象はたくさんあるんですが、戦争を止めたようには見えないですよね。
世界的な停戦を求める国連事務総長の呼びかけにもかかわらず、紛争は拡大して避難民は増え続けているんですね。
2019年末で強制的に家を追われた人は、約7950万人いるそうです。
それがコロナ禍の2ヵ月で、世界の国内にとどまる避難民は70万人増えているというんですね、これは家がなくなりどこにも行くところがないことを示しているんですよ。
⑤ Partnership パートナーシップ
パートナーシップでは、特に最も貧しく最も脆弱な人々のニーズに焦点を当て、世界的連帯の精神に基づいて実施するとしているんですね。
それには、開発援助や支援協力が欠かせないと思うのですが、この情勢でどうなんでしょうか、うまくいくとはとても考えられないんですけど…ですね。
新型コロナによるパンデミックの社会、経済への影響で、SDGsの達成はさらに10年遅れると、国連各機関のトップが危機感を募らせていると言われているんですね。
17の目標に169のターゲットがあると先に記しましたが、これらの期限は順に達成されていくもんなんですね。
その中で、2020年までが期限とされたターゲットのうち、すでに達成が不可能なものが見えてきたといいます。
・海洋及び沿岸の生態系の回復のための取り組みを行う
・漁獲の過剰や違法な漁業慣行を終了し、科学的な管理を実施
・絶滅危惧種を保護し、絶滅防止策を講じる
・世界の道路交通事故による死傷者を半減
・ニートの若者割合を大幅に減らす
・後発開発途上国の輸出のシェアを倍増させる etc
国連関係者のみならず、アメリカ非営利団体の予測でも、このままではすべての国がSDGsを達成するには2092年までかかるとしているんですね。
これまでも医療や貧困、児童労働など劣悪な労働条件の改善、気候変動への取り組みなどさまざまな分野で進捗が思うようにいっていないのが分かっています。
ですから予測では、コロナ過がなくても2030年のSDGsの達成は厳しく、2082年まではかかると予測していたんですね。
新型コロナウイルスの感染症は、健康や教育、所得という3つの分野にとどまらず、これまでの動向を飲み込んで一変させてしまう可能性も秘めているといいます。
最悪のシナリオとして、極度の貧困数が2030年で10億人以上に、また経済危機は生産性の低下で10年以上続く可能性があるというんですね。
そうさせないためには、SDGs投資が極めて重要とされています。
~SDGs投資が貧困の状況を改善~
アントニオ・グテレス国連事務総長は、
持続可能な開発のための2030アジェンダは、コロナ禍によって浮き彫りになった社会の脆弱さと欠点に対処するように設計されている。その核心は貧困を終わらせ、誰も置き去りにしないという単純な約束だ。社会的保護を拡大し、すべての人に必要なサービスへのアクセスを可能にすることだ。教育、医療システム、ネットなどの重要なインフラを強化し、女性を意思決定の中心に置くことが必要だ。
として、2030年までの10年を、行動の…、野心の…、変革の…、希望と平和の10年に…と結んでいるんですよ。
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
注)アイキャッチ画像に関しましては、「ノッポン弟(TOKYO TOWER 公式)」さんのツイート画像を使用させていただいております…♡
今回は「SDGs実現危うくコロナで悪化!教育機会や失業増加に10年遅れる」と題しましてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
SDGs(エス・ディ・ゴールズ)という言葉をよく聞くようになりましたので、調べてみましたが深いですね。
人間が関わる全ての範囲に及ぶことなので、まとめるなんてことは恐れ多いのですが、雰囲気は伝わったでしょうか?
人によっては、ピックアップする要点が違ってくるので、これだけでは伝わらないとも思ったのですが、私なりにやってみたいと勝手な断面を切り取らせていただいております。
単に10年だけじゃなく、60年も遅れるといった予測もありますので…。
ですが、一つひとつクリアしていけば、確実に世の中変わっていきますので、10年をホントに行動の10年にしたいものですね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!