こんにちは、貞千です!
あの『思い出のマーニー』を手掛けた米林宏昌監督、第88回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたのは記憶に新しいところですが、最近とみに影が薄くなっていると感じるのは何故でしょうか?
『思い出のマーニー』が発表された2014年に、スタジオジブリを退社したので話題になりましたが、その後の作品はどうなっているのでしょう。
我らが石川県が生んだ天才アニメーター米林宏昌さん、最近は富山が生んだ細田守さんや『天気の子』などの新海誠さんの方が、話題をさらっているような気がしてなりません。
米林宏昌さんにまた夢を与えてもらえるように、もう一皮むけていただきたいという希望と、そして大ヒット作を作っていただきたいとの強い思いを込めて、メッセージをお送りしたいと思います。
そこで今回「米林宏昌の才能と現在は?高校大学や家族・経歴に画集から最新作まで」と題しましてまとめてみましたので、参考にしていただけたら嬉しいです!
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
米林宏昌さんが金沢美術工芸大学のグラフィック中退後、1996年にスタジオジブリに入社したことは、広く知られていますよね。
アニメーターとしての才能は抜群でしたね。鈴木敏夫プロデューサーが「ジブリ内では一番上手なアニメーターだ」と断言していますし、宮崎駿さんを何度も唸らせているようですよ。
『借りぐらしのアリエッティ』は、米林さんが監督した初作品なのですが、歴代ジブリ作品の中で最年少だったらしいですよ。それだけ才能豊かだということでしょうね!
スタジオジブリは、今でも燦然と輝く歴代日本興行収入史上No.1という『千と千尋の神隠し』を始め、ベスト10に3本も入っているんですから凄いです。
そんな順風満帆と思われていたジブリですが、内実はとても苦しかったんですね。
ジブリ作品はヒットはしているのですが、製作費がとても高かったのです。
2013年公開の『かぐや姫の物語』ですが、興行収入25億円に対し総製作費は50億円かかっていると言われています。
えッと思われるかもしれませんが、最後に利益を出した作品は2004年公開の『ハウルの動く城』といわれています。
そうなんです。大ヒットと思われている『借りぐらしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』なども興行的には赤字だったとのことです。
そして2014年に制作部門が解散になり、12月には米林宏昌さんを含めてすべての制作部員が退職したのです。
この時一緒に退職したプロデューサーの西村義明氏は、米林さんの作品を作りたいと翌2015年4月にアニメ制作会社である「スタジオポノック」を立ち上げます。
ジブリ時代、米林さんは監督として『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』を担当、『かぐや姫の物語』と『思い出のマーニー』は西村さんがプロデュースしています。
そして発表した作品が2017年7月に公開された『メアリと魔女の花』です。興行的には約33億円、『思い出のマーニー』を少し下回るぐらいの結果ですね。
米林さんが「スタジオジブリを乗り越えていく気持ちで作った」と言っていたんですよね。その割には、物足りない数値と言ってもいいんじゃあないでしょうか?
評価もわかれています。評価の良かった点を集めると、映像がきれいとか安定感がある、丁寧に作られている、子どもに喜ばれているなどがあります。
これらは、ジブリで培った技術を駆使した過去のジブリ作品と変わらないとも言えます。批判的な評価の中には、新鮮さに欠けるであったり、ジブリの寄せ集めっぽい、展開が読める、ジブリのジェネリック作品といったものまでありました。
ジブリで『思い出のマーニー』を作ったとき、いつものジブリと感じが違うと思った米林さんだったので、もっと違う作品を期待していた私は少しがっかりしたものです。
米林さんは、2018年の劇場用短編作品『ちいさな英雄 ーカニとタマゴと透明人間ー』の『カニ』の部分を担当しています。
素晴らしい映像が続いているのに、内容が子供向き過ぎて伝わってこないという声が多いですね。子供向きなのに会話がないから伝わらないという評価もあります。
米林宏昌さん、ジブリ作品を踏襲するならもっと徹底的にやって、『千と千尋の神隠し』を超えるような作品を作って欲しいと真剣に思います。
また、路線を外れるならジブリとはスッパリ縁を切って、米林さん独自の世界を構築していかないと駄目だと思います。すでに危険領域に入っていると思いますよ!
中途半端が一番いけないと思っているのは、私だけでしょうか?
因みに、『タマゴ』を担当しているのは百瀬義行監督で、『透明人間』は山下明彦監督が担当しています。全部で54分の作品です。
ここで、米林宏昌さんのプロフィールを確認しておきましょうね。
名 前 :米林 宏昌(よなばやし ひろまさ)
生年月日:1973年7月10日(46歳)
生誕地 :石川県石川郡野々市町粟田(現・野々市市)
小学校 :野々市市立富陽小学校
中学校 :野々市市立野々市中学校
高 校 :石川県立金沢泉丘高等学校
大 学 :金沢美術工芸大学商業デザイン科中退
所 属 :(株)スタジオポノック
米林さんのご実家は、野々市市にあると思うのですが、活動拠点は東京ですから現在は東京にお住まいなんでしょうね。
どうやら奥さまと中学1年生になるお子さまの3人家族らしいですよ!
1996年にスタジオジブリに入社した米林さんは、宮崎駿さんの作品にアニメーター
として参画して『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』、『崖の上のポニョ』などの原画を担当しています。
宮崎吾朗監督の『ゲド戦記』では作画監督補、短編映画『空想の空飛ぶ機械達』で作画監督を務め、『めいとこねこバス』の演出も担当しています。
2010年公開の初監督作品『借りぐらしのアリエッティ』では、監督を担当するにあたり、宮崎駿さんと鈴木敏夫さんに説得されたといいます。監督2作目の作品が、先ほどから出ている『思い出のマーニー』です。
米林さんの著書としては、『思い出のマーニー』の公開を記念して刊行されたオールカラー版の画集「汚れなき悪戯」があります。
米林さんが描いてきたジブリ作品のヒロインたち、原画やレイアウト画、初期プライベート画などが網羅されています。描きおろしの作品も25点以上にのぼり、ヒロインたちの魅力的な表情、しぐさ、ポーズなどが楽しめます。
スタジオポノックの最新作としては、国際オリンピック委員会とのコラボによる、オリンピズムを世界の子どもたちに伝えたいという作品になるそうです。
この作品に米林さんが、どのようにかかわってくるかはまだわかっていませんが、IOCからオファーを受けたということで、グローバルな作品になることは間違いないですね!
今回は「米林宏昌の才能と現在は?高校大学や家族・経歴に画集から最新作まで」と題しまして、米林宏昌さんの最近の状況をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
米林さんは、もっともっと高みを狙える逸材だと思っています。世界的に日本のアニメは浸透しています。
そんな中、米林さんには日本の枠から飛び出して、「世界の米林!」になっていただきたいとの熱いメッセージです!
IOCからのオファーはまさに、ひとつの転機になるのではないかと思っています!
スタジオジブリを超えてこそ、超えたときこそ、「米林宏昌の世界」が一段と輝き始めるときと確信しているのです!
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!