こんにちは、sadachi. です!
今夜のNHK総合『逆転人生』に、長女明日香さんを亡くされた桐田寿子(きりたひさこ)さんが出演します。
小学校で起きた事故で突然亡くなった娘に真相究明を求め、学校と対立し、煮え切らない対応に裁判を起こすことまで考えた桐田寿子さんだったんですが…。
さいたま市の教育長との“魂の対話”をきっかけに事態は逆転するんですね。
そこで今回は「桐田寿子の長女・明日香の死!旦那は?ASUKAモデルは心肺蘇生法」と題しまして、桐田寿子さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
「うち、駅伝の練習頑張るね。ママ、大好きー」
朝、母親の桐田寿子さんに投げキッスをして自宅を出た長女の明日香さん、翌日には帰らぬ人になったんです。
埼玉県さいたま市北区にある市立日進小学校で2011年9月29日、小学校6年生だった桐田明日香さんが、学校の駅伝の練習で千メートルを走り終えた直後に倒れたんですね。
担架で保健室に運ばれたんですが、救急車が到着するまでAED(自動体外式除細動器)が使われることなく、明日香さんは翌日に亡くなったそうです。
なぜ、AEDが使われなかったのか?
倒れた直後に明日香さんに「けいれん」や死戦期呼吸と呼ばれる「ゆっくりあえぐような息づかい」があったため、教員らは心臓が止まっているとは思わなかったといいます。
それで、AEDは校内にあったのですが、そのとき現場には9人の教員がいたそうですが、彼らは「脈あり、呼吸あり」と判断したため、結果的に使わなかったそうなんですね。
心臓マッサージなどの救命措置も行われず、救急隊到着時には心肺停止状態だったそうです。
母親の桐田寿子さんは病院の集中治療室(ICU)で、変わり果てた娘の明日香さんと対面したんですね。
「明日香、どうしたのよ。一緒に旅行に行くって言ってたじゃない。どんな姿になったって、ママは明日香を待ってるよ。答えて……」
もちろん明日香さんは答えることができなかったんですが、明日香さんの左目から2粒の大きな涙がこぼれたそうですよ。
無意識でも、お母さんの声が心の奥底に届いたんでしょうね!
翌日の夜になって心拍が途絶え始めたため、旦那さんの康需(やすひと)さんと交代で心臓マッサージを施したそうなんですね。
でも明日香さんの心臓が、再び動き始めることはなかったんです。
寿子さんと康需さんは、事故当時の詳しい状況の説明を求めたのですが、渡されたのA4判の紙2枚だったそうですよ。
2人は学校側の対応に疑問を抱き、徐々に不信を募らせて裁判をするまで考えたそうなんですが、そんな関係を変えたのが当時の市教育長、桐淵博さんだったんですね。
桐淵さんは、さいたま市内の中学校長を務め、2009年に市の教育長に就任すると、いじめ問題や子どもの自殺防止などに力を注いできた人だったんです。
約2ヵ月後の11月25日、桐淵さんは桐谷夫妻宅に一人で出向きます。
市教委では、両親の前で組織のトップが謝ったりすれば、万一裁判になったときに不利になるかもしれないというのがアリアリだったんですが、桐淵さんはそうではなかったんですね。
「今日は一人の人として来ました。元気に登校した明日香さんを帰すことができず、申し訳ありません」
市教委から2人に対して初めての謝罪の言葉だったんですね。
桐淵さん自身にも、あの時なんでAEDが使われなかったんだろうという疑問があったそうなんですね。
それを踏まえて、桐淵さんは桐谷夫妻に必死で言いました、「子どもたちを守りたい。死なせたくないのです」
桐淵さんの必死の説得だったんですね。
明日香さんは、学校大好きで、先生も大好きだったそうです、大切なものは家族と友だちだと話していたそうなんですね。
寿子さんは考えます、先生たちをうらんだり、おこったりしても、明日香は帰って来ない!
寿子さんは思います、学校やその先生たちと敵対することは、明日香も望んでいなかったはずと…、みんなを守れる学校にしていきたい、と思うようになったというんですね。
そして“魂の対話”を続け寿子さんと康需さんは、再発防止に向け、桐淵さんと一緒に動き出すんですね。
明日香さんの死を無駄にしないため、寿子さんらは桐淵さんと共に新たな救命マニュアルを作ることを決意したそうですよ。
明日香さんが倒れた時に「呼吸あり」と判断したのは、心肺停止後に多く表れる「死戦期(しせんき)呼吸」だったそうで、これを普通の人が見極めるのは困難だといいます。
教職員は医療従事者ではないため、脈拍の異常や呼吸停止状態を短時間で判断し、直ちに心肺蘇生の開始を期待するのは難しいとしているんですね。
そこで市教委は、現場判断でAEDを使わなかった反省を踏まえて、倒れた人の意識や呼吸の有無を問うだけではなく、「わからない」場合も想定したんです。
そして、判断に迷ったらAEDを使うように促した画期的マニュアル「ASUKAモデル」が、ちょうど明日香さんの一周忌に完成したんですね。
寿子さんは言います、「9月30日は明日香の命日であり、ASUKAモデルが生まれた命の日でもあります」と。
以来、寿子さんと桐淵さんは全国の学校などを講演して回り、「ASUKAモデル」の普及に努めているそうですよ。
「心肺停止によって倒れた人を救うのは救急隊でも病院でもありません。その場にいるあなたの勇気と行動です。明日香が私たち夫婦にとって何より大切な人だったように、目の前で倒れた人は誰かにとって何より大切な人なのです」
【AED(自動体外式除細動器)】
AEDは、心臓が細かく震えて血液を全身に送れない「心室細動」を起こしている場合に、機械が自動的に判断して瞬間的に強い電気ショックを与え、正常に戻す。02年に高円宮憲仁さま(当時47歳)が心室細動で急逝したことが契機になり、04年から一般の人でも使えるようになった。
13年1月に寿子さんは次男の悠(はるか)さんを産んでいます、名付け親は桐淵さんだったんですね、明日香さんが生前に憧れていたのがシルクロードだったと聞いていたそうで、それが頭の中にあったそうですよ。
桐淵さんは寿子さんと全国を講演で飛びまわりながら、明日香さんを死なせてしまったという負い目が心の中から消えることはなかったそうです。
講演を終えて打ち上げに行っても、「責任者」と「被害者」が一緒に酒を飲むなんて許されるのだろうかと感じていたんですね。
ですが、そんな心のおりが解ける瞬間が来ます。
講演打ち上げのカラオケボックスで、歌い終わった寿子さんがぺたんと膝をついて床に座り込んだそうです。
そして、天井を見上げて「あー、明日香が喜んでいるわ」とつぶやいたんですね。
桐淵さんは「その瞬間、救われたような気がした」そうです。
桐淵さんに今はもう罪の意識はないといいます。
多くの子どもたちの命を救うことが、自分の使命だと感じているからなんですね。
そして大事なことは、事故には、大切な家族を失った側と責任者の側という二つの当事者がいる、再発防止には両者がともに語ることが何よりも大切なのだ…、と。
★ NHK総合『逆転人生』 7月27日(月) 夜10時~10時45分
「娘はなぜ死んだ?学校との対立の果てに」
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今回「桐田寿子の長女・明日香の死!旦那は?ASUKAモデルは心肺蘇生法」と題しまして、桐田寿子さんについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
寿子さん夫妻に、当時の市の教育長・桐淵さんとの出会いも強烈ですね、そしてそれを受け入れた桐田夫妻も夫妻も立派だと思います。
いろんな思惑があるでしょうけど、やはり最初に真摯に謝るということが一番大切なことなんだと考えさせられましたね。
『逆転人生』、絶体絶命から奇跡の大逆転!
この世界には、シェイクスピアよりもドラマチックなリアルな逆転劇があふれているといいます、桐田寿子さんに会いに行きましょう、今夜10時、乞うご期待ですね!
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!