こんにちは、sadachi. です!
自由民主党総裁選2021は、前政調会長の岸田文雄さんが決選投票で見事に河野太郎さんを下し、第27代自民党総裁に決定しました。
お二人のほか自民党前総務会長の高市早苗さんと、自民党幹事長代行の野田聖子さんという2人女性が参戦する初めての選挙になり、世間の注目を集めましたね。
結果岸田さんが、国会議員票146(38.4%)と地方党員票110(28.8)で256(33.6)の得票数を集め、わずか1票差ながら1位通過で決選投票に進んだんですね。
岸田文雄 合計256(33.6) : 国員票146(38.4)、地方票110(28.8)
河野太郎 合計255(33.5) : 国員票 88(22.6)、地方票169(44.2)
高市早苗 合計188(24.7) : 国員票114(30.0)、地方票 74(19.4)
野田聖子 合計 63( 8.3) : 国員票 34( 8.9)、地方票 29( 7.6)
※ 単位:得票数、()内は%、敬称略
そして即日行われた決選投票では、以下の結果となり新総裁誕生となったわけです。
岸田文雄 合計257(60.2) : 国員票146(38.4)、地方票110(28.8)
河野太郎 合計170(39.8) : 国員票 88(22.6)、地方票169(44.2)
そこで「岸田文雄河野氏撃破新総裁に!第6波は?政治と金や経済・対中政策は」と題しまして、岸田文雄さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、いってみましょうか!
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下馬評といいますか、各世論調査などでは圧倒的と言っていいほど、河野太郎さんの人気の高さ、ひいては総裁候補1位の可能性が連日報道されていましたね。
また立候補するかと見られていた石破茂さんが、立候補を断念して河野さん支持に回り、地方に強いと言われた石破さんですから万全と思った人もいるかと思います。
さらに小泉進次郎さんも河野さん支持を早くに打ち出し、3人合わせて”小石河連合”と呼ばれていましたね。、一度目の投票で過半数を目指したと思います。
しかし、岸田文雄さんは慌てず騒がず、1年かけて準備してきたことが実を結び、今回の総裁選の結果に反映したと思うんですね。
ひとつは昨年の総裁選敗退のあと、麻生太郎さんに求められた前宏池会会長の古賀誠さんを切ったことで、暗黙の裡に麻生派を取り込んだと思われます。
麻生さんとしても、よもや菅義偉首相が立候補撤回をするとは思わず、身内の河野さんが出ると言っても全面的に応援できなかったと思われるんですね。
また、もう1人のキーマンとして安倍晋三前首相の存在があります。
もともと「ポスト安倍は岸田!」としていた安倍さん、自身の体調のせいで退いたときに当時の官房長官の菅さんの応援に回った経緯があるんですね。
そして今回も高市早苗さんの支持に回り、一見岸田さんと袂を分かつた風に見えますが、決してそうではないんですね。
決戦になったら、安倍さん、しいては高市さんに応援した議員が、岸田さんを応援するということはわかっていたと思います。
高市さんが安倍晋さんの後押しを受け善戦ししたこと、野田聖子さんの投票で1回目の投票が割れたこと、これらが相まって河野さんの勝利はなくなったと思います。
河野さんとしては、1回目の投票で1位になるか、もしくは圧倒的な差で1位になり決戦に持ち込まない限り、勝利はなかったと思われます。
また菅さんの断念で河野さんが急きょ立候補したことも、仇になったのではないか…。
なぜなら、派閥のボスである麻生さんに「今が立候補の時期か?」と問われたときに、「そうだ」と答えて立候補に踏み切ったと理解しているのですが。
そのとき、麻生さんは「俺は応援できないぞ」と言ったかどうかは別にして、岸田さんの応援に回るつもりだったと高い確率で想像できるからです。
どうも、政治を知らない私でも菅さんが辞退したときから、岸田さんの勝利は固かったのではないかと思われるんですね。
ともあれ、岸田さんは河野さんを撃破、晴れて総裁の座についたことになります。
次は、内閣総理大臣の指名を受けて組閣、そして第49回衆議院議員総選挙ですね。
10月4日に召集される臨時国会で岸田さんが、第100代内閣総理大臣(首相)に指名されるわけですが、問題は山積しています。
まず、新型コロナ対策です。
今冬にも予想される新型コロナウイルスの流行「第6波」対策が、最優先の課題と言ってもいいでしょうね。
日本国のトップになるわけですから、岸田さんは医療体制の強化など、感染症対策の司令塔になるわけです。
そこで岸田さんは、「健康危機管理庁」の創設を目指すと言っています。
第5波では、各自治体も含めて病床ひっ迫と自宅療養中の死亡が顕著でしたね。
これを避けるためにはコロナ対応のベッドを増やし、酸素ステーションの整備や臨時医療施設、医療人材の確保が急務となっています。
また、より行政に強制力を持たせる法改正も必要になります。
自宅のオンライン診療の充実、重症化を防ぐ抗体カクテル療法を往診でできるように、そして経口治療薬の実現が不可欠になってきます。
ワクチンの2回接種で本当に抗体ができているのか?これも問題ですね。
免疫力を高めるために3回目の接種が年内にも始まろうとしていますが、もし2回接種した全員が摂取することになれば6千万人以上にのぼります。
それを4月までに終わらせるとなれば、混乱回避及びルール作りが必須の条件になります。
それ以前に、ワクチンの供給が間に合うのかという、根本的な問題もありますけど…。
接種証明など検査の陰性を示すことで、飲食などの制限を緩和する実証実験も必要です。
また感染力の強い変異株が出現したときには、次は都市封鎖(ロックダウン)の法整備の是非も議論しなければいけないと思いますが、岸田さん、いかが?
岸田さんは、立候補表明の記者会見で総裁選公約の柱として位置付けたのが党改革で、「政治とカネ」問題における丁寧な説明と透明の確保を約束したんでしたね。
広島選挙区の買収事件や森友学園問題など、安倍政権から菅政権になっても、国民が納得する説明は行われていないのが現状です。
参院選で党本部が河合杏里氏陣営に投入した1億5千万円を巡っては、総裁選の真っ最中の9月22日に党執行部が買収原資ではなかったと説明しています。
これには河合さん側の話を、執行部がうのみにしているという指摘があります。
岸田さんは、さらなる真相究明に取り組むのでしょうか、注目されるところですね。
また、森友学園問題では「さらなる説明をしなければいけない」と言及したのに、その後に再調査は考えていないとトーンダウンさせています。
このことは、安倍さんに配慮したとの見方がくすぶっているのですが、見る人から見ればそのように見えて当たり前だと思うのですが、いかが?
岸田さんが柱としている党改革のひとつに、役員任期を1期1年とし「連続3期まで」とする制限案を打ち出しています。
また党役員への中堅・若手の登用や、衆院選比例代表候補の党内規である「73歳定年制」の堅持を明言したんですね、岸田さんのお手並み拝見といきますか。
新型コロナで打撃を受けた経済の再建も大きな課題のひとつです。
岸田さんは、数十兆円規模で速やかに実施すると繰り返し訴えていましたが、これに関しては新内閣発足後に直ちに策定の指示をすると思われます。
これをやらなかったら、総スカン食ってもおかしくないですよね。
どうするのか? 困窮者支援や経済成長を促す政策が柱となり、衆院選後には財源の裏付けとなる補正予算の成立を目指すのではないかと思われます。
経済対策には、新型コロナであえぐ事業者の支援策や、非正規の労働者や子育て世代など対象を絞って現金を支給する案etc、弱者にいかに寄り添うかが課題ですね。
また経済成長を促す意味合いでも、科学技術やイノベーションを成長戦略の中心に据える考えだそうで、具体策の検討をしているそうですよ。
庶民としては、新型コロナが安定した状況になった折には、中小規模の旅館やホテルを優遇する「Go To トラベル」を再開して欲しいもんですね。
早く、ストレスなくどこへでも出かけられる環境が恋しいです、ホントですよ、岸田さん!
外交や安全保障関連では、脅威となっている中国とどう向き合うかが、最大の課題と言えるでしょうね。
でも中国は経済面で深く結びついているため、アメリカを含む民主主義国家との連携を図りながら、中国との対立を避けるようなバランス外交を目指すみたいです。
中国との間で焦点になるのが台湾問題で、有事を想定して防衛力を強化すれば、日中に緊張のリスクが高まるのは当然ですからね。
岸田さんは、敵基地攻撃能力の保有を選択肢にあげていますが、これは憲法9条にある「専守防衛」に抵触する懸念がありますから、難しいと思います。
対中国もそうですが、アメリカのバイデン大統領との信頼関係をどう構築していくかが問題で、速やかに日米首脳会談といきたいものですね。
やはり、日米で岸田さんとバイデン大統領の認識の共有は、対中、対北朝鮮でも欠かせない要素になると思います。
北朝鮮と言えばミサイルもさることながら、日本人拉致問題ですね。
被害者家族の高齢化が進んでいるため、待ったなしの取り組みになると思いますが、どうお考えなんですかね、岸田さんは?
アメリカと連携してというのが基本スタンスでしたが、トランプ政権からこじれている今、日本独自の対策が、そして実行が必要と思いますよ。
さらに、北方領土問題や日韓の歴史問題など、外交面の手腕も大いに期待されるところではありますが、難しい事案が山積みになっているのは事実ですね。
自民党の名門派閥「宏池会」から30年振りに首相になる岸田さん、野党から衆院選で「河野さんではなく岸田さんでよかった」と言われないように…と、願わずにはいられませんね。
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
注)アイキャッチ画像に関しましては、「金子勝」さんのツイート画像を使用させていただいております…♡
今回は「岸田文雄河野氏撃破新総裁に!第6波は?政治と金や経済・対中政策は」と題しまして、岸田文雄さんについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
岸田さんは、聞き上手と言われ、ご本人も国民の声を聞いて政治に反映していきたいと、いろんなところで語っています。
また総裁選の公約に掲げた自民党の改革、この2つができれば大総理と言われるでしょうね。
幹事長は甘利明さんに内定し、党4役を含む執行部など続々決めているようです。
そして迎える衆院選、単独過半数が理想ですが、が公明党との連立で過半数を取れるかどうか、与党のトップとしても力が試されます。
岸田文雄さん、国民が選んだ総理ではなく自民党の勢力争いから生まれたわけですが、日本は岸田さんでよかったというような政治を期待しています。
ホントですよ!
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!