こんにちは、sadachi. です!
今夜の『逆転人生』は、夫の実家の旅館に10億円の借金があることがわかった宮崎知子さんの、女将奮戦記の特集になります。
専業主婦だった宮崎さん、廃業寸前の老舗旅館に入り夫とともに、大胆な手法を用いて立て直しを図っていくんですね。
その手法とは、目玉客がいない平日の3日間を休みとする驚きの改革、光熱費や食材費が抑えられ、なんと利益がアップしたそうなんですね。
休みが増えたスタッフも、次々と新サービスを提案したそうで、老舗旅館は見事再建を果たしたそうですよ。
そこで「宮崎知子の夫や子供に家族は?プロフと経歴も!10億円の借金返済?」と題しまして、宮崎知子さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
宮崎知子さんは、昭和女子大学文学部卒業したあとメーカー系のリース会社に就職、7年間在籍したあと宮崎富夫さんと結婚するのを機に退職しています。
夫の富夫さんとの交際は学生時代からだったそうで、自動車メーカーに入社した富夫さんとは、職場が離れていても愛を育んでしたんですね。
結婚したのが2006年、2007年には長男が生まれ、2009年には長女が生まれています。
したがって、宮崎知子さんのご家族は、親子4人ということになるんですね、いまはお子さんは中学生ぐらいですかね。
43歳になった宮崎知子さん、プロフィールは一般社団法人「おもてなしマイスター協会」掲載分から引用させていただきますね。
株式会社陣屋 代表取締役 女将
宮崎 知子(みやざき ともこ)昭和女子大学文学部卒業。
メーカー系リース会社の営業職に7年間従事し、結婚を機に退職。
サービス業未経験のまま2人目の出産2か月後に倒産の危機にあった鶴巻温泉元湯陣屋の女将に就任。夫宮崎富夫氏と共に業務改善の為、クラウド型ホテルシステム「陣屋コネクト」を独自開発し、ICTを活用したデータ分析とおもてなし向上を実現。
その他、社内のマルチタスク化を推進し、ブライダル事業を宿泊、日帰りに次ぐ第3の事業の柱としたことで、3年間で旅館を再生、8年間で売上2倍、税引前利益30%を達成し、現在ES向上の為週休3日制を導入している。
知子さんは、結婚する前から夫の富夫さんが、創業100年を超す老舗旅館「陣屋」の長男だったことは知っていたそうです。
サラリーマンになった富夫さんの話では、妹が2人いるので旅館を継ぐことはないと常々言っていたというんですね。
自動車メーカーのエンジニアだった富夫さんとともに、このまま漫然と専業主婦をやっていくんだろうなあと思っていたところ、ご長男の出産のあと義父が急死したそうです、2008年のことなんですね。
ほぼ1年後、第2子を妊娠して出産予定日を10日後に控え、病院に入院していた知子さん、そこへ見舞いに来たのが、夫から経営を引き継いだ女将・義理の母親だったんです。
このとき義母は、知子さんに思いもよらぬ告白をします。
義母…「こんなときに、本当になんなんだけど……実はね、旅館うまくいってなくて借金があるの」
知子さん…「借金? いくらくらい?」
義母…「10億円」
夫・富夫さんの実家は10年以上にわたって赤字が続き、借金が膨れ上がっていたそうで、その額がなんと10億円、しかも、そのことをまだ富夫さんは知らなかったといいます。
大変な事実を夫よりも先に知らされた知子さんでしたが、さらに追い打ちをかけるように義母から衝撃の事実が告げられます。
義母…「でね、富夫も連帯保証人になっているの……」
その後、義母は心労が重なり入院、交渉の矢面には保証人だった富夫さんが立たされたそうですよ、当然ですけどね。
富夫さんはまず最初に旅館の売却を検討したそうで、借金の返済を含めて買い取ってくれるところを探したところ、あるホテルチェーンが名乗りを上げたそうなんですが…。
そこには出産を終えた知子さんも同席していたそうなんですね、提示された買い取り額はなんとたったの1万円だったそうです。
この旅館は「元湯陣屋」といい、新宿から小田急線で約1時間、鶴巻温泉郷の一角に1万坪の敷地を有する老舗旅館なんですね。
創業は1918年(大正7年)で、将棋や囲碁のタイトル戦会場にもなった旅館なんですよ。
知子さんが結婚前に訪れたときには、駐車場に入ってびっくり「あんたの家って、観光地みたいね」と思わず言ったそうですよ。
そんな老舗旅館が、土地や建物、従業員、すべて手放しても、それだけの企業価値しかないと判断されたのだそうです。
売却で手にする資金で、義母の生活費だけでも賄えればと思っていた知子さん、旅館すべてを失って1万円もらうか、借金10億円を抱えて戦うか…と、苦悩する夫に言ったそうです。
「ねえ、あなた。もう私たちで、やるしかないんじゃない? あなたも連帯保証人なんだし。それに本当は、宮崎の家を守りたいんでしょ?」
この知子さんの言葉に後押しされて富夫さんは、借金10億円を抱えて、戦う道を選んだんですね。
こうして2019年10月、宮崎富夫さんが社長になり、知子さんが老舗旅館「元湯陣屋」の女将に就任したんですよ。
知子さんが31歳のときで、それは、長女出産から2ヵ月のことだったそうなんですね。
旅館業は全くの素人で経験がなかった2人、経営や銀行など交渉は富夫さんが担当し、実務全般は女将である知子さんの担当になったそうです。
先代の義母は入院中で、女将業を教えてくれる人は誰もいないので、当初は従業員の仕事を見ているしかなかったといいます。
それが功を奏するんですね、老舗旅館が抱える数々の問題が見えてきたそうなんですよ。
まず、20室しかない旅館にパート従業員を含めると120人のスタッフがいたそうです。
そこには老舗旅館ならではの分業制が歴然とあり、料理の炭をおこすだけの人、料理を客室の前まで運ぶだけの人、部屋の前で料理を受け取りお客様に出すだけの人、旅館の入り口で太鼓をたたくだけの人などだったんですね。
これはあまりにも効率が悪いと、太鼓をたたく人に「手が空いているのなら、他の現場の手伝いを」と提案すると、「女将、私はプライドを持って太鼓番をやっている。他の仕事は、できません」と答えられたそうです。
ほかにも「女将、それは別の人の仕事です。旅館の仕事は、そういうものです」と、耳を貸そうとはしなかったといいます。
さらに旅館には、客室がある本館とレストランのある別館があり、それぞれに厨房があったそうなんですね。
2つの厨房を中心に従業員同士の派閥があり、場所が離れているから当然、ヒマでも互いを手伝ったりはしないのが当たり前、従業員の軋轢は、お客様へのサービスの低下にもつながっていたと知子さんは理解したんですね。
効率が悪すぎる従業員の配置、派閥争いによるサービスの低下、これこそが旅館の経営を圧迫していると、富夫さんとともに2ヵ月かけて、売り上げや仕入れ、人件費など細かくチェック、旅館再生に向けて動き出したんですね。
まず富夫さんが、旅館の厳しい現状を全員に包み隠さず打ち明け、「厨房を改築して1つにまとめます。そして手が空いたら他の仕事も、どんどん手伝えるようにしていきましょう」と訴えます。
知子さんは、120人を超える従業員のうち社員は30人程度で、残りはすべて時給制のアルバイトだったため、社員により働いてもらいアルバイトに割く人件費を減らすリストラ策を訴えたんです。
当然、不満や反発が起こります、「この旅館を守ってきたのは、私たちなんですよ」…、でも知子さんは負けなかったんですね。
「昔からのしきたりを守るのも大切です。でも今は、そんなことを言っていられる状況ではない。旅館を守るためには、やらなきゃならないんです」
旅館の現状がこれほどまでと知らなかった従業員がほとんどで、
「これ以上、泥舟に乗っていられない」
「今まで以外の仕事はしたくない」
「あの人と一緒に働きたくない」
という人など、徐々に減っていった従業員、数ヵ月後には30人いた社員が20人ほどになり、逆に深刻な人出不足に陥ったそうですよ。
でも、元エンジニアの富夫さんと協力して新たなITシステムを導入、スタッフ全員にタブレットを持たせ、やり取りを確認することによって行動を可視化させ、複数の仕事をできるように改善していったんですね。
パソコンやタブレットで館内情報を全員が共有することで、少ない人数できめ細かなサービスができるようになったそうなんですよ。
そして、2011年には黒字に転換させているんですね。
それでも、女将業と2人の子育て、億単位の借金と限界に近づいていたという知子さん、「このままずっとやり続けるのは難しいなと」と、女将就任から3年経った2013年にある決断を下します。
それまで一度も休みを取っていなかったという知子さん、その決断が借金10億円の崖っぷち旅館を再生する最大の改革を生むんですね。
その改革こそが、目玉客がいない平日の3日間を休みとする、営業を週休3日制とすることだったんですね。
最初は、従業員や銀行も大反対だったそうです、しかし、ふたを開けてみると利益は増えていたんですね。
週3日も休んだのに、利益が上がったとは一体どういうことだったのか?
温泉旅館の場合は、週末に宿泊客が集中するので、お客の少ない月曜から水曜日の宿泊客は受け付けないそうです。
月曜は、原則として日帰りランチの営業のみとしたことで、経費の大幅な削減に成功したんですね。
また休日をしっかり設けることで、従業員の集中力が増し、サービスの向上につながったというんですよ。
実際に、7日間フルに営業していた時と比べてみると、利益は大幅に増えたそうですよ。
何にも増して喜んだのはお子さんたちで、「休館日、大賛成! お母さんがいるから」、ようやく母親らしいことができるようになった知子さんだったんですね。
2016年には、先進的な旅館経営が注目を集め、石破茂地方創生担当大臣(当時)も、「元湯陣屋」に視察に来たそうですよ。
2018年には、売り上げ高が6億1400万円とほぼ倍増したそうですよ。
そんな宮崎知子さんなんですが、今夜の『逆転人生』に出演されるんですね。
どういった内容のお話しになるのか、とても楽しみなんですね、宮崎知子さんのお話し、早く聞きたいと思います。
★ NHK総合『逆転人生』 10月5日(月) 夜 10時~10時45分
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
注)アイキャッチ画像に関しましては、「京都きもの市場」さんのツイート画像を使用させていただいております…♡
今回は「宮崎知子の夫や子供に家族は?プロフと経歴も!10億円の借金返済?」と題しまして、宮崎知子さんについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
知子さんが、ご主人の富夫さんと一緒に導入したITシステム、「陣屋コネクト」と名付け黒字化の武器になり、細かなおもてなしを可能にしたのは先にご紹介しましたよね。
2012年に陣屋コネクトを外部に販売する会社を設立し、現在全国約340施設で利用しているとのことですよ。
それにしても、旅館業についてずぶの素人が突然経営を任されて、現場の問題点を抽出、従業員との確執など高いハードルをクリア、凄いですよね。
これからも、知子さんと富夫さんのコンビで、ますますご発展できますように…、コロナ禍が静まったら一度泊りに行きますね。
今夜の『逆転人生』の宮崎知子さんを見逃すことはできませんよね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!