こんにちは、sadachi. です!
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この記事は追記になります。
滋賀県といえば、福井県の隣の県で石川からも隣の隣となる、ホン近い県ですよね。
そこで昨年3月に、病院の患者を死亡させた殺人犯人として服役、それでも無罪を主張し続け最終的に再審無罪を勝ち取ったのが、元看護助手の西村美香さんでしたね。
このときの公判で検察側は、「新たな有罪立証は行わない。裁判所に適切な判断を求める」と論告したことにより、西山さんの無罪が晴れて確定したんですよね。
西山さんのこの事件は再審無罪が確定したことで完全な冤罪だったと、そのときには私もこのブログを書き、拍手を送った記憶があります。
そのあとで西山さんは、昨年のうちに当然の権利として国家倍書請求訴訟を起こしたんですね、ところが…。
この9月15日のことなんですが、被告の滋賀県側が西山さんを犯人視する「準備書面」を大津地裁に提出したとのことなんですね。
無罪が確定したのに、再び西山さんが「患者を心肺停止状態に陥らせたのは、原告である」として殺害の実行犯と決めつけているとのことなんだそうですよ。
西山さん側が強く抗議をしたところ、この書面は滋賀県警が作成したもので、滋賀県は事前に書面の内容や提出の事実を知らなかったというんですね。
県の規定では県警本部長の決裁後に県の総務課長が決裁することになっているそうです。
県警は慣例に従ったと釈明しているそうですが、今回書面は県側に回付されていなかったというんですね。
ほかから見ると随分と杜撰な処理に見えますが、本題はそこにあるのではなくて、滋賀県警が未だに西山さんを犯人視しているということにあると思うんですね。
この事件の大津地裁判決では、「西山さんが『呼吸器を外した』との捜査段階の自白には、信用性と任意性に疑いがある」と認定したんですね。
さらに地裁は、「取調官は西山さんの自分への恋愛感情に乗じて供述をコントロールしようとした」と、自白調書を証拠から削除しているんですね。
その上で、患者は「他の原因で死亡した可能性がある」と結論付けたんですよ。
それに対し準備書面は、「取調官に好意を寄せて虚偽の自白をするなどあり得ない」と反論し、無罪判決も否定しているといいます。
正に「白を黒」とする警察の横暴と言っても過言ではない暴挙と言ってもいいと思います。
滋賀県の三日月大造知事は臨時の記者会見を開き、「西山さんの心情を傷つけた。深くお詫びする」と謝罪し、書面の修正の意向を示したといいます。
滋賀県警にはぜひ、なぜ西山さんを「犯人視」する書面が提出されたのか、また一度検察側も含めて無罪とした大津地裁判決に対しどんな意図があったのかなど、きちんと調査し、説明する責任があると思いますが、いかがでしょうか。
これは声を”大”にして言いますが、人としての尊厳を冒とくする行為であり、決して文章の修正だけで済む話ではないと思います。
そして事実が明らかになったあかつきには、西山美香さんに滋賀県警としての直接の謝罪が当然あるべきだと思います。
ここまでが追記になります、この後は昨年の記事です!
西山美香さん、おめでとうございます!笑顔がいいですね!
元看護助手の西山美香さん、あの16年前の呼吸器殺人事件で殺人罪が確定、懲役12年が確定して服役後、裁判をやり直す再審で大津地裁は無罪の判決を下しました。
「事件性を認めるに足りる証拠はない」との見解で、2004年の逮捕から約15年と9カ月振りに、西山さんの名誉が回復されたことになります。
大津地裁前で「満開の桜の中、無罪判決をもらう」と西山さんは語っています。
桜の花びらが全国に散って、冤罪に苦しむ人に希望を与えられるように、そう願いを込めた西村さんの手元では、喜びを表すようにピンクのネイルが輝いたといいます。
そこで「西山美香受刑者は知的障害・生い立ちも!呼吸器事件で再審無罪に!」と題しまして、無罪を勝ち取った西山美香さんについてまとめてみましたので、参考にしていただけたら嬉しいです!
それではさっそく、本題へいってみましょう!
滋賀県の湖東記念病院で2003年、72歳の男性患者が死亡して、当時看護助手だった西山さんが「人工呼吸器のチューブを外した」と”自白”して逮捕、懲役12年が確定したのです。
この判決では、低酸素状態の窒息死として鑑定され、死因は西山受刑者の自白に沿うものと判断されたんですね。
なぜ、西山さんがチューブを外したと”自白”したのか、それは取り調べた警察官の不当な捜査によって誘発されたものと、判決文は結論づけています。
西山さんには知的障害があり、迎合的な供述をする傾向にあったと認定されたんですね。
取り調べをした警察官はそのことを熟知し、さらに自分への恋愛感情などを含めて長時間の取り調べの結果、想定通りに自白することに自信があったといいます。
この件は最初に、看護師らがアラーム音に気づかず窒息死したと見られて、過失致死事件として捜査が開始されたといいます。
亡くなったのは2003年5月23日で、「職場での待遇への不満から、人工呼吸器のチューブを外した」と自白して逮捕されたのは、1年以上経った2004年7月6日です。
事情聴取は、時には強圧的に、また暴力的に、一転優しく労わるように接したといいます。
西山さんは、刑事の常とう手段だとは思いもよらず、相手の刑事を優しい人だと思い込み、好意を抱いてしまったとインタビューで話しています。
刑事は、留置場から取調室へ出してくれる「白馬の王子さま」だと思ったらしいですよ。
そのことを理解して暗い野望を持ち、思い通りの供述をさせて冤罪に持ち込んだとしたら、この刑事こそ知的障害を利用した犯罪者ではないでしょうか?
西山美香さんには、発達障害があったといいます。
そのため、逮捕された時でも「逮捕の意味も分からなかった」と本人が語っています。
当時臨床心理士が、両親との手紙や作文、通知表などから西山さんの発達障害の程度や知能検査を行った結果、
・知能は9~12歳程度の経度知的障害
・不注意や衝動性がある注意欠如多動症(ADHD)がある
・こだわりが強い自閉スペクトラム症(ASD)も強い傾向にある
と判定しているんですね。
また西山さんには2人のお兄さんがおられるのですが、2人ともとても優秀で小さいときから劣等感に苛まれていたといいます。
西山さんが生まれたとき、上2人は男の子ということで、ご両親は女の子の誕生にとても喜んだといいます。
でもその後、西山さんの成長が遅く、病院に行って調べても異常がないと言われ、お母さんは当時、「この先この子ふつうの子と同じようにできるんやろか」と心配したそうですよ。
知的障害を持ちながら、病院で勤務できるのかということなんですけど、直接人命にかかわる仕事に従事しない限り問題はなく、さらに健常者よりもまじめに働く傾向があり、仕事上でも問題はないとのことです。
この冤罪事件は、最初の有罪から数えて7つの裁判が有罪の判決や再審請求の棄却を続け、8つ目の大阪地裁でようやく再審開始が決定されています。
それからも最高裁を経て、10番目にして大津地裁が無罪判決を出したことになります。
大津地裁の大西直樹裁判長の判決によると、”自白”は虚異で、当時の鑑定も誤っていたとしています。
なぜ捜査段階で”自白”したのか、判決は「取り調べた警察官の不当な捜査によって誘発された」と断じたんですね。
何がなんでも有罪を求める前のめりの捜査と、それをチェックできなかった当時の司法も批判しています。
自白供述以外の証拠では、その事件性を認めるに足りず、患者が致死性不整脈その他の原因により、死亡した具体的可能性があるとしているんですね。
どういうことかと言うと、死因については「低カリウム血症による致死性不整脈」などを認定し、呼吸器はつながったままの自然死の可能性が高いと判断したんです。
これで大津地裁の判断は「無罪」、検察側は再審公判前の昨年10月に「新たな有罪立証をしない」と通知、公判においては「証拠に基づき、裁判所に適切な判断を求める」として求刑していません。
無罪判決は確実となっていたんですね、西山美香さん、本当におめでとうございます!
元裁判官で法政大法科大学院教授の水野智幸さんの話では、ここまで率直に司法、裁判所の問題点を内省し、言及した裁判官は初めてではないか、他の裁判官も自分のこととしてとらえて欲しいと述べています。
冤罪は本当に怖いと思います。
大津地検は、冤罪防止策について再審公判の準備中などに検討しているそうで、今後の公判に生かしていきたいとしています。
滋賀県警刑事企画課は、真摯に受け止め、今後の捜査に生かすとしながら、取り調べた刑事に関しては「あくまで取調官と被疑者の関係を保っていた」とし、今後新たな検証はしないとしています。
どちらにしても西山さんは、20代と30代を獄中で過ごしています。人生の大きな節目のときに大きな損失を被ったことになります。
その借りをどうしたら返せるのか、メンツのための捜査やいったん下された判決に忖度するような指揮はなかったのかなどを含めて考えて欲しいと思いますね。
大西直樹裁判長の略歴
大西直樹裁判長(49)は1991年に司法試験に合格。95年に東京地裁判事補に任官後、99年には外務省に出向。2001年からはフランスの在ストラスブール総領事館領事を務めた。03年に東京地裁に復帰後、最高裁刑事局参事官や東京高裁判事などを歴任した。19年4月に大津地裁に着任し、同9月には友人らと共謀して他人の息子になりすまし、現金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた大阪市の男性に無罪を言い渡した。20年2月には右折車の運転手を禁錮4年6月の実刑判決とした、大津園児死傷事故の判決を担当した。
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今回は「西山美香受刑者は知的障害・生い立ちも!呼吸器事件で再審無罪に!」と題しまして、無罪を勝ち取った西山美香さんについてとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
判決文を読み終えた大西裁判長は、10分以上にわたり西山さんに語りかけといいます。
「あらためて、被告人の声を聞く重要性を認識させられた」
大西さんの自省を込めた言葉に西山さんの目から涙があふれ、「裁判長が謝ってくれた」と感じたといいます。
父親の輝男さんと母親の令子さんも法廷内で傍聴、弁護団や大西裁判長に何度も頭を下げて「ありがとうございました」と繰り返したそうです。
「今まで悔し涙を流して必死に頑張ってくれた分、喜んでもらえて嬉しい」とご両親に感謝した西山美香さん、これからは普通の人生を暮らしたいそうですよ。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!
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