こんにちは、sadachi. です!
安倍晋三総理総裁の退陣表明を受けて、自民党の岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長の総裁選への出馬を正式に表明したのが9月1日でしたね。
続いて2日には、菅義偉官房長官が国会内で記者会見を開き、安倍首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選への立候補を表明しています。
自民党は総裁選挙管理委員会を発足、臨時総務会で総裁選を8日に告示し、14日に投開票をするという日程を正式に決定しています。
そこで今回は「菅義偉氏 水面下で周到準備!苦学生から叩き上げて安倍政権を継承!」と題しまして、派閥の後押しを受けて絶対的優位に立つ菅義偉官房長官についてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
最後に「ポスト安倍」レースに名乗りを上げた形になった管官房長官、水面下では自民党の二階俊博幹事長らと総裁選出馬に向けた環境を整えてきたといいます。
そして安倍首相の退陣表明からわずか5日後に、管さん自身無派閥ながら5派閥の支援を取り付けた周到な準備が際立ったと言えるんですね。
管さんの表明で早くも「管政権」樹立を見据えた各派閥が、今後の政局で主導権を握ろうとしての争いが、すでに激しさを増してきているそうですよ。
「派閥には良いところも悪いところもある。派閥連合に押されてここにいるわけではない」
国会議員会館のホールで会見した管さん、詰めかけた報道陣を前に、自らの判断で立候補を決意したと強調しているんですね。
このとき、新元号「令和」を発表してときと同じ「勝負ネクタイ」(関係者)を締めていたそうですね、その姿に新総裁への意気込みがにじんでいたそうですよ。
総裁選出馬には「考えたこともない」とずっと言ってましたよね、でも安倍首相の退陣表明前の8月中旬には、出馬を意識していたとのことですよ。
それまでは周囲が促しても「いやいや」とごまかしてきたんですが、この頃になると「首相を説得できる」と自信を見せているんですね。
一時、蜜月が終わって冷たい空気が流れたような首相との関係も取りざたされましたが、首相の管さんに対する心境も変わっていったそうですよ。
当初首相は、衆院当選同期で気が合う岸田氏に目をかけていたそうなんですね。
昨年11月頃、盟友の麻生太郎副首相兼財務大臣と会ったときに、「管さんは出ない」との見方が強く、自身出身の最大派閥の細田派と麻生派が組めば総裁の勝敗は決すると考えが一致していたんですね。
ところが、今年の6月になると安倍首相は周囲に、「管さんは立候補に必要な推薦人20人を集められるだろう」と漏らしていたというんですね。
そして8月中旬には、「細田派で管さんに反対する人はあまりいない」とほのめかしたそうですよ。
安倍首相の心中と持病を考慮したときに、「政権を継承してくれるのは管さんしかいない」と変化していったのだろうと、政権幹部は推し量っているんですね。
管さん周辺は、安倍首相から立候補への了承を得るのがカギだったとして、「菅氏は、我々も知らないところで流れをつくっていた」と語っているんですよね。
管さん擁立へ向けた仕掛けは、党内でも着々と進んでいたどうですよ。
8月28日夜、安倍首相が退陣の意向をあきらかにしたとき、二階俊博氏は早々に総裁選準備のため東京都内のホテルを予約するように周囲に指示したとのことです。
それは29日にひそかに管さんと会うためで、森山裕国対委員長らも同席したとのことです。
管さんはこのときに「力を貸してほしい」と要請し、二階氏らは「頑張ってほしい」と支援を確約したというから、政治って怖いですよね。
岸田氏や石破氏らの動向も含め、情勢を見極めていた細田派と麻生派も31日には、管さん支持の方針を固めているんですね。
二階氏は周囲に「もう終わった」とつぶやいたそうですよ。
9月1日には竹下派と石原派も管さん支持に傾き、一気に「5派連合」が完成されたんですね。
岸田、石破両氏はスタート時点から劣勢に立ち、管さん優勢の気配の中、派閥間のあつれきがさっそく露呈しているといいます。
二階氏が機先を制した形で進んでいる総裁選に細田派、竹下派、麻生派が反発、2日夕に3派閥の会長が共同で記者会見を開き、管さん支援を表明したんですね。
会見の計画を事前に察知した二階派は、幹部が2日午前に管さんを訪ねて、立候補要請書を手渡したそうですよ。
二階派側近の河村健夫元官房長官は麻生氏に電話したそうで、「なぜ5派で足並みを揃えないのか。マスコミに『対立している』と書かれる」と訴えたそうなんですね。
麻生氏は「おたくはもう行動したんだろう」とにべもなかったといいます。
このように派閥の論理丸出しでいがみ合った場合、全く有権者を無視した権力闘争の繰り返しでは、あとで”しっぺ返し”を食らうとしたもんですけどね。
自民党総裁選への立候補を表明した菅義偉官房長官は、苦学生からサラリーマンを経て、国会議員の秘書、地方議員から国政に進んだ「叩き上げ」の政治家だったんですね。
2019年春には、新元号「令和」を発表し「令和おじさん」と注目を集めたのは、記憶に新しいところですね。
自民党内で派閥に所属しない無派閥として総裁に選ばれると、異例のことになるそうですよ。
それでは「令和おじさん」、管さんの足跡をたどってみましょうね!
管さんは、秋田杉に囲まれた自然たっぷりの農家の長男に生まれ、地元で家の手伝いをしながら高校を卒業したんですね。
卒業後、すぐに農家を継ぐことに抵抗を感じた管さんは、「東京で自分の力を試してみたい」と思い立ち、家出同然で東京に出たそうですよ。
段ボール工場に就職するんですが、視野を広げるために「大学で学びたい」という思いを強くするんですね。
入学金をためるのに築地市場の台車運びのアルバイトをしながら、アパートに帰れば試験勉強という生活を2年間続けたそうですよ。
当時、私立で最も学費が安かった、法政大学を受験、見事に合格しているんですね、それでも学費を稼ぐためにアルバイトなど、さまざまな職場で働きながら大学を卒業しています。
卒業後に民間企業に勤めているんですが、サラリーマン生活の中で「世の中を動かしているのは政治だ」との思いを募らせたんですね。
全くツテがないため大学の学生課に飛び込み、法政大学OBの国会議員事務所に紹介を受け、小此木彦三郎元通産大臣の秘書として11年間働いています。
「地盤(支援組織)、看板(知名度)、カバン(資金)」のない中、まだ子どもが3歳、1歳、1ヵ月と幼かったにもかかわらず、87年に横浜市議選に出馬し、初当選を果たします。
一に行動、二に行動、1日300軒歩き続けた奇跡の初当選だったんですね、このときの経験から「意志あれば道あり」が座右の銘となったそうですよ。
横浜市会議員として2期つとめた後、1996年の第41回衆議院議員総選挙に神奈川2区から自民党公認で出馬し初当選、管さん47歳のときだったんですね。
当初は小渕派に所属、1998年の総裁選で1期生ながら故梶山清六氏を担ぎ出し、小渕派の方針に反して金融不安解決と自民党改革を叫んで、派閥を離脱するんですね。
2002年以降、小泉内閣で国土交通大臣政務官を務めたのを皮切りに、権力の階段を駆け上がるのですが、管さんがつとめた役職を時系列に紹介していきますね。
2002年 1月 国土交通大臣政務官
2003年 9月 経済産業大臣政務官
2004年 11月 経済産業大臣政務官-再任
2005年 11月 総務副大臣
2006年 9月 総務大臣
2007年 8月 自民党選挙対策総局長
2011年 10月 自民党組織運動本部長
2012年 9月 自民党幹事長代行
2012年 12月 内閣官房長官・国家安全保障強化担当大臣(第2次安倍内閣)
2014年 9月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-留任(第2次安倍改造内閣)
2014年 12月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-再任(第3次安倍内閣)
2015年 10月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-留任(第3次安倍改造内閣)
2016年 8月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-留任(第3次安倍再改造内閣)
2017年 8月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-留任(第3次安倍第3次改造内閣)
2017年 11月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-再任(第4次安倍内閣)
2018年 10月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-留任(第4次安倍改造内閣)
2019年 9月 内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣-留任(第4次安倍再改造内閣)
菅義偉官房長官は2日、国会内で記者会見を開き、「安倍政権の取り組みをしっかり継承し、さらに前へ進めるために私の持てる力をすべて尽くす覚悟だ」と話しています。
管さんは会見で安倍政権との違いを問われると、省庁の縦割りの弊害をぶち壊して新しいものをつくっていくとして、経済政策「アベノミクス」前進への決意も示しています。
新型コロナウイルス対策と経済活動の両立を打ち出し、憲法改正や景気回復など、山積みする課題に挑戦したいとも訴えているんですね。
管さんは、北朝鮮による日本人拉致問題の解決も強調しているんですね、日朝関係では「金正恩朝鮮労働党委員長と条件を付けずに会って活路を切り開いていきたい」と明言しています。
北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉についても「首相と一緒に取り組んできた方針に変わりはない」と継続性重視の姿勢を示しています。
総務相当時に発案したふるさと納税には、「活力ある地方をつくっていきたいとの思いを胸に抱いて政策を実行してきた」と語り、地方分権や地域活性化にも積極的に取り組む方針も掲げているんですね。
敵基地攻撃能力保有に関しては、8月の党提言を踏まえ、政府内で協議する意向を示したとのことですよ。
総裁選で党員・党友投票を実施すべきではという意見には、「総裁選は党のルールによって行われている。その中で全力を尽くす」と述べるにとどめています。
最後にみんなが関心があると思われる3点に関し、まず森友学園問題については、財務省関係の処分や検察の捜査が行われており、すでに結論が出ているとしているんですね。
加計学園門際に関してはどうでしょうか、法令にのっとり、オープンなプロセスで検討が進められてきたと述べています。
桜を見る会については、国会でさまざまな指摘があり、今年は中止して、在り方を全面的に見直すことにしていると、発言しているんですよ。
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今回「菅義偉氏 水面下で周到準備!苦学生から叩き上げて安倍政権を継承!」と題しまして、派閥の後押しを受けて絶対的優位に立つ菅義偉官房長官についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
管さん自身は1日の記者会見で、「当面は新型コロナウイルス対策が最大の課題、経済の回復にも取り組まなければいけない」と語って、早期解散には慎重な姿勢ですが…。
竹下派若手議員は「管さんは官房長官としては慎重だが、首相になったら解散するのではないか」と指摘したそうですよ。
特に今回は、両院議員総会での選出という形になりますから、総裁になって首相指名を受けたら、国民がどう感じているのか総選挙に訴えるというのは十分考えられますね。
それこそ、新型コロナウイルスが収束していない現実を踏まえると、総選挙なんてしていられるかというのが国民の本音だと思うのですが、どうですかね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!