こんにちは、sadachi. です!
日本文学振興会主催の第163回芥川賞・直木賞の選考会が15日、東京築地にある料亭「新喜楽」で開催されましたね。
芥川賞には、富山市生まれの高山羽根子さんの『首里の馬』(新潮3月号)が決まり、富山県出身作家の受賞は2人目となっています。
1952年の堀田善衛さん=高岡市生まれ=以来68年ぶりになるそうですよ。
因みに、石川県では2016年に本谷由希子さん=白山市生まれ=と、福井県では1965年に津村節子さん=福井市生まれ=がそれぞれ受賞しています。
そこで「高山羽根子プロフィールと経歴!結婚や家族は?芥川賞に富山の風景が」と題しまして、高山羽根子さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
ではまず最初に、高山羽根子さんのプロフィールから確認していきますね!
名 前 : 高山 羽根子(たかやま はねこ)
生年月日: 1975年(44 or 45歳)
出 身 : 富山県富山市
趣 味 : 野球観戦
大 学 : 多摩美術大学 美術学部絵画学科
職 業 : 小説家、SF作家
高山さんの名前はペンネームなんですね、でも残念ながら本名は分かっていないんです。
ご出身は富山県の富山市なんですが、ここはお母さんの実家があるそうですよ。
いつごろ移ったかは定かではありませんが、関東圏のどこかで育っているそうなんですね。
趣味が野球観戦で、横浜ベイスターズの大ファンとの情報がありましたので、横浜市か神奈川県のどちらかというのが有力ですね。
高校を卒業すると多摩美術大学の美術学部絵画学科で日本画を専攻しています。
大学時代は、グループ展や公募展などで作品を発表しているのですが、就職してからも絵を描き続けていたそうです。
絵を描くかたわら小説も書き始めたそうで、絵では表現できないところを文章で表現しようと思いついたとのことですよ。
「絵で言い切れなくて字で書き、字から漏れたものを絵に描くと、少しずつ輪郭がはっきりしてくる」と言っているんですね。
いまも両方で表現しているそうですよ。
2009年には『うどん キツネつきの』で、第1回創元SF短編賞の佳作を受賞しています。
それではここからは、高山羽根子さんの作品を中心に時系列で追っていきましょう!
2010年、『うどん キツネつきの』が、アンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)に収録されデビューを果たしています。
この『うどん キツネつきの』は、2020年にハヤカワ文庫JAから刊行された『2010年代SF傑作選 2』に再録されているんですよ。
2011年「ミステリーズ!」8月号(東京創元社)に『シキ零レイ零 ミドリ荘』 を発表しています。
同年11月には、大森望さん編「NOVA6書き下ろし日本SFコレクション」(河出書房新社)の中に『母のいる島』が収録されています。
また短編『おやすみラジオ』も書き下ろしています、この作品は、2015年に第46回星雲賞(日本短編部門)参考候補作に選出されているんですよ。
2014年に、短編集『うどん キツネつきの』を刊行、収録作品として『シキ零レイ零 ミドリ荘』、『母のいる島』、『おやすみラジオ』、『巨きなものの還る場所』などですね。
2016年、「婦人公論」4月26日号の『太陽の側の島』(中央公論新社)で、第2回林芙美子文学賞・大賞を受賞しているんですね。
同年、「文学界」8月号(文藝春秋)に『L. H. O. O. Q.』を発表しています。
2018年には、「小説トリッパー」2018年春期号(朝日新聞出版)に『オブジェクタム』を発表、8月に刊行しています。
収録作品は『オブジェクタム』のほか、『太陽の側の島』、『L. H. O. O. Q.』です。
同年、「文藝」2018年冬季号(河出書房新社)に『居た場所』を発表、2019年1月の刊行しているんです。
ここに収録されたのは、2014年「夏色の想像力」(草原SF文庫・同人誌)に発表した『蝦蟇雨(がまだれ)』、「ユリイカ」2018年2月号に発表した『リアリティ・ショウ』ですね。
2019年になりますと、「すばる」5月号(集英社)に発表した『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』が7月に刊行され、「小説トリッパー」夏号(朝日新聞出版)に発表された『如何様 (イカサマ)』が、12月に刊行されているんです。
そのうち、『居た場所』が第160回芥川龍之介賞候補になり、『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』も第161回芥川龍之介賞候補と、立て続けに候補になっているんですよ。
そして今回、『首里の馬』で第163回芥川龍之介賞の受賞作品となったわけなんですね。
この作品は別途、第33回三島由紀夫賞候補になっているんですが、この選考は5月に行われる予定が、新型コロナウイルスの影響で秋に延期されているんですよ。
高山羽根子さんの個人的な情報は、ほとんど公開されておりませんので、この章のご紹介は限定的なものになります、ご了承くださいね。
高山さんが結婚しているか?とのことなんですけど、詳細は不明なんですが高山さんのTwitterに「独身時代飼っていたネズミの入院と手術…」とありますので、結婚されていると思います。
それにしても、飼っていたネズミってハムスターじゃないですよね、知らなかったんですけど、ペットのネズミって結構いるんですね、チンチラとかデグー、ハツカネズミ etc 。
ご主人やお子さんなどの、ご家族に関しての情報もなかったんですが、これもTwitterにワンちゃんの情報がありました、このワンちゃんも立派な家族ですよね。
第163回芥川賞を受賞したのは、高山羽根子さんだけではないんですね。
もうひとり芥川賞作家になったのは、遠野遥さん(28)の『破局』(文藝夏季号)です。
また、毎回芥川賞と同時に発表される直木賞なんですが、馳星周さん(55)の『少年と犬』(文藝春秋)が第163回直木賞を受賞しているんですよ。
戻しましょう、3度目となる芥川賞の候補入りで”正直”射止めた高山さん、「またひとつプレーボールがかかった感じ」と大好きな野球に引っ掛けて、喜びを表現しています。
「もう少し書いても大丈夫と言ってもらえた気がする」と今後の作品にも意欲を示しているんですよ。
受賞作の『首里の馬』は沖縄が舞台なんですが、高山さんの母親の実家がある富山市で生まれ、幼少期を過ごしているんですね。
そこは富山城や総曲輪といった街中で、関東に移った後も度々訪れていた生まれ故郷を、その風景は自分の中にハンドル(付属)されている」と言うんですね。
そして、富山を書こうと思ったこともあり、富山に来たときは地元の資料館にも行って、今は断片を集めている状態なんだそうですよ。
近々富山を題材にした作品をお目にかかることができるんじゃあないですかね。
高山さんは富山の印象について立山をあげ、「山が全方位にあり、ビルの近くに山が迫っている景色にぎょっとした」といいます。
大人になるまでいた母たちとは見えている景色が違うといい、内側で育った人と外側から来た人の視点の違いは、日頃からよく考えているとのことなんですね。
その上で、そういうものを拾っていきたいと話しているんです。
高山さんが生まれた富山の記憶が、高山さんの「ひとつの思考のピース」になっていることは間違いないですね。
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
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今回は「高山羽根子プロフィールと経歴!結婚や家族は?芥川賞に富山の風景が」と題しまして、高山羽根子さんのプロフィールや経歴、結婚や家族について、また生まれ故郷の富山の景色が、ひとつの思考のピースになっていることなどをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
受賞作の『首里の馬』は、主人公の女性が沖縄の埋もれた歴史を保存する活動をしながら、世界各地の孤独な人々にクイズを出すことを仕事にしているんですね。
庭に馬が迷い込んだことで周囲の関わり方や心境が変化していくんですが、クイズが巧みな仕掛けになっていて、深い余韻を残す作品だとのことですよ。
受賞に関して、ファンからたくさんのメッセージが寄せられ、「こんなに皆さんが喜んでくださることが嬉しい。よかったな」と、高山羽根子さんの会見の満面の笑みが忘れられないですね。
受賞作『首里の馬』は、7月27日(月)に発売予定です。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!