こんにちは、sadachi です!
芸能人の薬物事件が相次いでいますね、意志が弱い、自業自得、甘えているetc、そんなイメージが蔓延する依存症ですが…。
でも実際には、暴力や虐待を生き抜くため、苦痛を一瞬でも和らげるためにお酒や薬物、万引きなどにハマり、依存症に陥ってしまう人も少なくないといいます。
アルコールにギャンブル、薬物、ゲームにスマホ、恋愛、仕事…、日常生活に支障をきたしても、自分の意思とは無関係にやめられなくなるのが依存症です。
日本の予備軍を含めた患者数は、2000万人を超えるともいわれているんですね。
国際疾病分類第10版(ICD-10)のアルコール依存症の基準に合致する人は109万人と推計されています。
そこで今回「アルコール依存症は一生飲めない?再発率から見分け方・接し方治療も」と題しまして、アルコール依存症をピックアップして、その周辺をまとめてみましたので、参考にしていただけたら嬉しいです!
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
アルコール依存症は「アルコール摂取に関するコントロールが効かなくなった状態」と定義され、アルコール依存症は、進行性の病気です。
どのように進行するかを見ていきましょう!
初期段階:精神依存に移行します
中期段階:病的行動が始まります
後期段階:人生が破綻し始めます
依存症中期ごろから、軽い離脱症状が出てきます。
飲酒のことで嘘をついたり、家庭内で問題を起こしたりしますが、この段階でたいていの人は必死に問題を隠して仕事をしています。
離脱症状とは、アルコールが体内から抜けた時に起きる禁断症状のことで、早期には飲んだあと数時間すると手や全身の震え、発汗(特に寝汗)、不眠、吐き気、嘔吐、血圧の上昇、不整脈、イライラ感、集中力の低下、幻覚(虫の幻など)、幻聴などがみられます。
依存症後期になると、仕事に明らかな支障が出るようになり、家庭崩壊に至ったりします。
離脱症状が進むと飲酒を止めて、2~3日で幻視(見えるはずのないものが見える)、見当識障害(自分のいる場所や時間が分からなくなる)、興奮などのほかに、発熱、発汗、震えがみられるようになります。
そして、離脱症状による不快感から逃れるために、さらにお酒を飲み続けることになってしまうんですね。
早く治療をすればするほど、失うものは少なくて済むので、回復と社会復帰が容易になりますので、できるだけ早い治療が効果的なんですね。
アルコール依存症は一生飲めない?と問われれば、「はい、飲めません」と答えます。
アルコール依存症は、糖尿病と同じような慢性病と言われています。
糖尿病のように、回復はあっても完全に治ることはなく、病気とうまく付き合っていかなければなりません。
飲酒のコントロールを失っているので、二度と普通の酒飲みに戻ることはできません。
少しでも飲んでしまえば病気が再発、逆戻りとなりますので節酒は不可能で断酒が必要となります。
アルコール依存症になって治療を受け断酒したとしても、その後誘惑に負けて再飲酒してしまうことが多々あります。
そのきっかけはさまざまですが、治療開始直後は断酒ということが定着していないので、ストレスから衝動的に飲酒してしまうということが多いとのことです。
治療で入院していたのが退院した直後、自宅に戻って危機感が薄れたり、解放感から飲酒に及ぶというのも、多く見られる現象です。
退院後、2.5カ月以内に飲酒してしまう人は約半分、1年間断酒できた人でも約3割は再飲酒をしてしまうデータもあるそうです。
治療退院後、2年以上が断酒のまま経過すれば安定すると言ってもいいでしょう。
アルコール依存症の形成には、アルコールに対して強い・弱いを決めるアルコールを代謝する酵素の遺伝子型を含めた遺伝のほかに、養育環境や家族のアルコールへの態度などさまざまな要因が関与すると言われています。
では、どこからアルコール依存症と呼ばれるのか、個人差があり一概にこれといった見分け方があるわけではありません。
毎日晩酌を欠かさないという人がおりますが、飲む量によって変わりますし、アルコールに強いか弱いかで、アルコールの量が変わってきます。
一般的には初期段階で、お酒を飲んでいないに時間にいらいらしたり、落ち着かなくなることが増えるといった症状が出ます。
でも自分自身では、アルコール依存症になっているからこの症状が出ていると、判断できることはないと言っても過言ではありません。
お酒を飲んでいないと手が震えてくる、お酒を飲んでいないと眠れない、寝汗をかく、吐き気がする、お酒を飲むと虫が見える等の幻覚症状が出る等の離脱症状が出てくれば、アルコール依存症と判定できるんですけどね。
アルコール依存症の疑いのある方がおられる場合や、ご自身のアルコール依存症の可能性を確かめたい方は、下記のテストによりチェックすることができます。
WHO(世界保健機関)が作成したチェックシートが「こちら」
家族の中にアルコール依存症の方がいる場合、どのように接したらよいのでしょうか?
アルコール依存症の方がいる家族の傾向や考え方を見ていきましょう!
アルコール依存症は、家族を巻き込んで家族の在り方を変化させるという特徴があります。
最初は、泥酔して家に帰れなくなるなどの問題が起きても、たまたま飲みすぎただけなどと深刻な問題とは思わずに、問題の過小評価をする傾向があります。
病気ということに、頭の回転がシフトできないのですね。
隠れて飲んだり、朝から飲んだり、連続飲酒をしたり、その後は暴力や欠勤、ケガ、失禁など、だんだん家族はその対応に追われて行くようになります。
そして、“共依存”という依存症のご家族によく見られる行動をとるようになるんですね。
それは例えば、二日酔いによる欠勤なのに、嘘をついて会社に伝える、酔って壊したものを片づける、といった依存症者をサポートする行動です。
また、飲酒のコントロールができないことを病気として認識していないため、本人に対して意志弱いとか性格が悪いと説得したりや非難したりするんですね。
過去の飲酒にまつわる鬱積した怒りをぶちまけるなど、感情的に依存症者を責めるといった行動は、依存症者が問題を自覚できない結果を生じるようになります。
ご家族は本人のためと思っても、長い目で見ると依存症からの回復を妨げてしまうことになるんですね。
さらに悪いのは、家族の疲労感も強くなって、家族自身の健康が損なわれてしまう悪循環に陥ってしまうことです。
まずアルコール依存症が、性格などの問題ではなく、病気であることを正しく理解することが肝心です。
そして家族がとる方法としては、アルコール依存症の本人との接し方について、専門家や自助グループなどで相談していただくのが一番良い方法です。
酔って壊した物の後始末など、アルコール依存症の方との関係についてお話しするところから始めます。
最終的に、依存症者が問題を認め、飲酒行動を変える気になるように、また治療を求めるようになるようになるために、周囲のご家族が付き合い方を見直していただくのが良い方法になるのです。
専門家や自助グループへの相談は、傷ついたご家族自身が、その辛さを理解されて回復するという効果もあるんですよ。
ご家族の相談窓口として、
自助グループ:全日本断酒連盟(全断連)、アラノンジャパンなど
医療機関(行政機関):精神保健福祉センター、保健所
に問い合わせれば、地域の専門医療機関に関する情報を得ることができます。
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
注)アイキャッチ画像に関しましては、「キリン【秘密結社ヤルミナティー】」さんのツイート画像を使用させていただいております…♡
今回「アルコール依存症は一生飲めない?再発率から見分け方・接し方治療も」と題しまして、アルコール依存症をピックアップして、その周辺をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
”酒は百薬の長”
「長生きの秘訣は?」と聞かれると、「晩酌の1杯の酒」という方も随分とおられますね。
確かにアルコールは、少量であれば社交の場で緊張をほぐしてくれたり、会話の潤滑油のような働きをしてくれたりしますよね。
また、お祝いの席を盛り上げたり、沈んだ気持ちを楽にしてくれるなどの効用もあります。
でも”度”というのでしょうか、それで済まないのがお酒という怖いものなんです。
お好きな方にとっては、アルコール依存症になれば”断酒”という、それは”きつい現実”が待ち構えることになります。
くれぐれも、ほどほどということを肝に銘じて、飲むようにしましょうね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!