こんにちは、sadachi です!
例年の死者数が年間1万人程度と推計されているインフルエンザが、猛威をふるい始めています。流行のピークは今からなんですね。
今季流行しているのインフルエンザウィルスは、A型の1種で「H1N1型」だそうです。
2009年に新型インフルエンザとして大流行しているんですね。その後に予防接種ワクチンが開発されています。
特徴としては、A型はB型やC型に比べて、激しい症状が出るというものです。
どの型が流行するのかは国や地域、年ごとに違うため、ワクチンの種類はWHOの流行型の予測をもとに、国立感染症研究所が毎年決定し、供給しているんですね。
そこで今回は「インフルエンザ!マスクと水分・鼻シャワーの効果など対策法を伝授!」と題しまして、これから始まる真冬のインフルエンザ対策法をまとめていますので、参考にしていただけたら嬉しいです!
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
じゃあまず最初に、インフルエンザ対策の予防3大原則から見ていきましょう!
1、感染経路を断つ
風邪の原因となるウィルスを、できるだけ体内に入れないようにするポイントは?
・外出時にはマスクをつける
・換気を良くする
・50~60%の適度な湿度を保つ
・うがい・手洗いをする
・鼻呼吸をする etc
2、抵抗力をつける
風邪のウィルスから体を守り、打ち勝つためには?
・十分な睡眠をとる
・バランスの良い食事を摂る
・適度な運動をする
3、免疫力をつける
風邪のウィルスに負けない体内の改造は?
・ワクチン接種を受ける
インフルエンザ対策で最も重要なことは、ウィルスを体内に入れないということです。
そのための対策として挙げられるのが、マスクですよね。
新潟大学医学部の岡田正彦名誉教授は「市販の不織布のマスクは、鼻やあごの下に隙間ができやすく、予防効果が高いとは言えない」と言っています。
隙間ができると空気がマスク内に出入りするため、予防ができていないと指摘しています。
マスクは有効なのですが、ウィルスの侵入のリスクを減らすためには、マスクを二重にすることを進めているんですね。
内側にガーゼのマスクをして、外側に市販のマスクをすれば隙間が埋まり、単独使用に比べて会話中の唾液やくしゃみ等で漂うウィルスの予防効果がはるかに高まるそうですよ。
また、長時間着けていると当然ウィルスの付着も増えるので、朝方に着けたマスクは夕方には取り換えるようにしましょう。
咳きや鼻水で湿った場合も交換してくださいね。ガーゼマスクは、洗濯すれば繰り返し使うことが可能なんですよ。
もうひとつ大事なマスクの使い方で、体内のウィルスを外に出さないということも、マナーとして覚えておいてくださいね。
喉についてしまったウィルスや菌は、気管に入る前に胃に流し込んでしまえば、死滅することが確認されています。
15分おきぐらいに水分が摂れれば、風邪やインフルエンザ予防として理想的なのですが…。
こういった事例があります。職業柄、人混みやウィルス蔓延の中で働いている人が、仕事中に15分ごと水やお茶を2口ほど飲みだしてから、全く風邪をひかなくなったそうです。
インフルエンザの予防対策で、うがいや手洗いというのは定番の大原則ですよね、基本中の基本です。
そのほかに「鼻で息をする」というのがあります。ですが、実際にインフルエンザに罹ったりすると、鼻で息ができなくなりとても苦しい思いをすることはありませんか。
「上気道」と呼ばれる鼻からのどまでの部分にウィルスが着床して繁殖すると、インフルエンザや風邪、花粉症などの諸症状が起こります。
感染によって鼻がつまると口で呼吸するしかなく、のどの粘膜が乾燥するため炎症が起こりやすくなり、さらにウィルスによる抵抗力が弱まるという悪循環に陥ります。
そこで耳鼻咽喉科などで推奨されているのが、「鼻シャワー(鼻うがい)」なんですね。
どういうことかと言いますと、病原菌のたまり場である鼻の奥を直接洗った方が、ウィルスや菌を体の外へ追い出してしまうので、効果がてき面ということになるんですね。
一例ですけど鼻シャワーには、「ミストタイプ」と「液状タイプ」があります。
最初は慣れないと使いにくいと感じるかもしれませんが、慣れてしまうとそのあとがスッキリして、とても気持ちよくなるので一度試してみることをおすすめします。
液は、購入しなくても自分で作ることも可能です。
一度お湯を沸騰させてから35~40度程度まで冷まして、それに1リットルあたり9グラムの塩を溶かせば完成です。
すなわち、塩分濃度0.9%の人肌温度の生理食塩水ということですね。
人肌というのがミソで、熱いのは論外ですけど、冷たいと痛く感じたり、違和感を感じることがあるので注意してくださいね。
換気を良くしたり、湿度を保つことにも気を配ることは、インフルエンザの予防法としては大事なことなので、十分対応していただけたらと思います。
また、抵抗力をつけるという意味では、十分な睡眠をとることやバランスの良い食事、適度な運動なども欠かせない要素になっていますので、忘れないでくださいね。
ここからは実際に対策法を見ていきましょう!
もし、インフルエンザに家族の誰かがかかってしまったらどうなるでしょうか。
家族に患者が出たら、ほかの感染を防ぐためには、別室に隔離するというのが定法ですが、食事の世話など家族の誰かが関わらないわけには、いきませんよね。
その場合、関わるのは1人に限定することが肝心です。家族が交代で世話をしようとすると、感染に関してはとてもリスキーになります。
部屋に入る際は、患者側も看病側も共にマスクをすることが基本です。会話は1.5m以上にするのが望ましいと専門家は指摘しています。
なんかとても患者に対して冷たいように感じますが、ベストな方法と心得てくださいね。
また心得ておいて欲しいことは、ウィルスは手や指を介して接触感染しますので、患者が触ったトイレのドアノブやテレビのリモコンなどを消毒することをおすすめしますね。
ここからは、知っておいたほうが良いと思う知識になりますね!
インフルエンザに罹って、医療機関の治療を受けなければならないとなったとき、当然ですがお薬の処方を受けますよね。
多分ですけど、大雑把に経口薬の「タミフル」や「ゾフルーザ」、吸入薬の「イナビル」、静脈注射の「ラピアクタ」などを処方されたり、使用されたりするんですが、それぞれの特徴は知っておいてくださいね。
ただ、38.5度以上の高熱などの症状が出てからでも、48時間以内に服用し始めれば大丈夫ですから、慌てないで効果を待っていただきたいと思います。
まず最初にタミフルですけど、全世界で使用されている実績がある薬と言っていいでしょうね。まさしくそれがエビデンス(証拠)になっているのも事実です。
2007年に服用後の異常行動が指摘されましたけど、その後の研究で異常行動との因果関係は認められないと、一時禁止された10代への投与も解除されています。
ただ厚生省の専門家調査委員会は、上記の結果はあるもののインフルエンザ罹患時には、異常行動を起こす可能性はあると含みを残しています。
ゾフルーザを見てみましょう! 1回の服用でOKという手軽さから重宝されている薬なのですが、低感受性ウィルスが発生しやすく、感染力も強いので12歳未満の投与は慎重にすべきとの提言がなされています。
昨シーズンに550万人に使用されましたが、臨床での問題は起きていません。
ウィルスの減少が早いというメリットがあるので、低感受性ウィルスの出現リスクを知った上でのゾフルーザの使用が求められるんですね。まあ、お医者さんの判断ですけど!
吸入薬のイナビルは、1度に2本吸入するだけで薬のように、服用が義務付けられる心配はないですね。
その点では忙しい人や、熱が下がったといって飲むのをやめてぶり返すなんて心配がいらないのがいいですよね。
注意していただきたいのは、高齢者の方なんかに1回にどのくらい吸入していいのかわかっていない部分があります。
高齢者の方で薬を飲む習慣が身についている人は、そのままのみぐすりを選択するのもアリですよ。
静脈注射のラピアクタですけど、当然のことながら内服薬よりも血中濃度が高まるため、効果が期待できますよね。これもお医者さんの判断によるんですけどね。
対策法の最後は、免疫力をつけて体内の抵抗力を高めるという「予防接種」ですね。
勘違いしてはいけないのが、予防接種ですから、受ければインフルエンザに罹らないかと言えば、それは罹るということです。
予防接種を受けたのになぜと思われるかもしれませんが、予防接種をしても「感染」を妨げることはできないというのが現実です。
インフルエンザのウィルスが口や鼻から体内に入り、増殖をして感染という結果が出ます。
感染したのち、ウィルスが体内で増えていきますが、数日後の潜伏期間を経て発熱やのどの痛みなどの症状が出て来ると、インフルエンザの発病と診断されます。
これを予防接種のワクチンでは、60%程度は抑える効果があるという研究結果が出ていますが、感染をすべて防いでいる訳ではありません。60%ですから…。
それでもなぜ予防接種をしなければならないかと言いますと、それは発病後の重症化を防いでくれるからです。
特に65歳以上の高齢者は、インフルエンザの発病後に肺炎を併発するなど、死亡に至るケースも少なくないのです。
予防接種は、インフルエンザに罹るリスクを完全に防ぐことはできていませんが、受けずに罹るより入院、死亡のリスクが減っているのが事実ということを知って欲しいと思います。
今からでも間に合います、予防接種から抗体ができるまでは人により2~4週間程度はかかりますが、日本では1月下旬から2月上旬というのが流行のピークになっています。
あまり猶予はありませんが、今からでも間に合うということは知っておくべきでしょうね。
最後の知識になります。13歳未満は予防接種を2回した方が抗体反応が強くなるため、推奨されていますが、成人の場合は1回でも2回でも抗体反応は変わりません。
んっ? 予防効果は一緒なので、成人の場合は1回の接種で大丈夫だということです。
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今回は「インフルエンザ!マスクと水分・鼻シャワーの効果など対策法を伝授!」と題しまして、これから始まる真冬のインフルエンザ対策法をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
インフルエンザの感染は、ややもすれば次から次へと伝染し、悲惨な目にあってしまうこともシバシバですよね。
そうならないためにも、基本はウィルスを体内に入れないための予防手段を的確にしているかどうかにかかります。
外出時のマスク、それも二重がおすすめでしたよね。うがいと手洗いは基本中の基本、それに鼻シャワーに慣れると完璧じゃないですかね。
それでも罹ってしまった場合どうするか、これも適切な対応でそれ以上の感染をぜひ防いでほしいと思います。そして、いい令和2年にしていきましょうね!
今朝のコラムにいいお話が載っていましたので、今回のテーマにまったく関係がないのですが、ご紹介させていただきますね。
1年を回顧する新聞紙面を見て、気候の異常や国と国の軋轢、人々の怒り…と、今年はいつにもまして暗さが濃い~と思いきや、明るい話題もあった1年だったとあるんですね。
アフリカ・モザンピークの象たち、象牙のために狩られて激減していたのですが、初めて密漁による犠牲を1年間に渡ってゼロにすることができたそうです。
地球環境に悪影響を与えるオゾン層が、南極上空で観測史上最少だったことや、ネパールでは絶滅の危機にあったワニの赤ちゃんがたくさん見つかったとか、インドの3億人近くの人が極度の貧困から脱したとか、アフリカのマリでは新生児の死亡率が劇的に改善しているとか、飲酒王国とされるロシアで酒の量が減り、男性の平均寿命が57歳から68歳に伸びたなど、地球に”笑顔”が多い年…、とあったんです。嬉しいですね。
そういえば日本でも、全国の刑務所や少年刑務所、拘置所といった刑事施設の収容者数が23年振りに5万人を下回るそうですよ。
それではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!