こんにちは、貞千です!
女流棋士、いい響きですね。この響きがピッタリな棋士が現れました。日本棋院関西総本部所属の仲邑菫(なかむらすみれ)さん10歳です。10歳ですよ!
私も囲碁をかじっているので、囲碁界は結構わかっているつもりなんですが、まさか10歳の女流棋士が出てくるとは、まったく予想だにしなかったですね!
私は、藤沢秀行名誉棋聖のファンで、そのお孫さんにあたる藤沢里菜女流三冠が11歳6カ月でプロ入りしたときは、この記録は当分破られないだろうと思いましたよ。
それが10歳0カ月ですもんね、驚きを通り越して開いた口が塞がらないですよ、まったく!
仲邑さんと一緒に4月1日付でプロ入りした上野梨紗さんも12歳9カ月で小学校6年生ですって、男子プロもそうですけど、囲碁界全体が若返っているんです。日本にとっては、とても喜ばしいことだと思いますね!
そこで今回は「仲邑菫の戦績と両親・小学校はどこで韓国語ペラペラ?可愛い画像も!」と題しまして、仲邑さんのプロ入り後の戦績やご両親などなどをまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
仲邑菫の戦績と両親・小学校は?
ここからは敬意を表して仲邑初段と呼ばせていただきます。
仲邑初段の記念すべきプロ公式戦初勝利は2019年7月8日、日本棋院関西本部で行われた第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選B1回戦で、田中智恵子四段に白番中押し勝ちで勝利し、プロ公式戦最年少勝利を記録しました。
ここで、仲邑初段のプロフィールをご紹介しておきますね!
名 前 仲邑 菫(なかむら すみれ)
生年月日 2009年3月2日(10歳)
プロ入り 2019年
出身地 東京都(2015年大阪府へ)
所 属 日本棋院関西総本部
師 匠 仲邑信也(父)
段 位 初段
小学校 大阪市立高見小学校
プロ入り前、プロ入り試験で対局した張栩九段は「9歳でこれだけ打てるとは衝撃的」と絶賛、日本棋院が新設した採用制度「英才特別推薦棋士」の第1号としての採用となったわけです。
プロ入り初対戦は、同期の大森蘭初段との対戦でした。この局は黒番で途中まで優勢だったのですが、残念ながら逆転され中押し負けになっています。
私もテレビで生中継を観ていたのですが、海外メディアを含め約40社100人の報道陣が詰めかけたそうです。そういえば、対局終了後のインタビューでもほとんどしゃべらず、芯の強い人だなあ~と、負けてもなお強さを感じたものです!
公式戦は今のところこの2局で、あとは記念対局やイベントなどの非公式戦で残念ながらほとんど負けているのですが、ザーッとご紹介しますと…。
4月28日種村小百合二段に黒番中押し勝ち、同日村松大樹六段に黒番g中押し負け、5月6日坂井秀至八段に黒番中押し負け、5月11日伊了初段に黒番中押し勝ち、5月21日王晨星五段に白番中押し負け、6月30日村川大介十段に黒番中押し負け、7月10日は今話題のAI「GLOBIS-AQZ」との対戦ですが白番中押し負け、7月13日?廼偉九段に黒番中押しで負けています。
プロ入り前の記念対局では、井山裕太九段、崔精九段、黒嘉嘉七段、曺薫鉉九段など世界の強豪と対戦、負けはしましたが国内外から多くの実力の称賛を受けています!
仲邑菫初段“世界最強”中国女流棋士と対局 https://t.co/UBkMCBouPX #日テレNEWS24 #ntv
— NTV NEWS24 (@news24ntv) 2019年7月13日
父親は囲碁棋士・仲邑信也九段、仲邑菫初段にとっては師匠にもあたります。菫初段以外に門下生として大橋成哉七段、但馬慎吾六段、村松大樹六段がおります。
母親は、仲邑幸(なかむらみゆき)さんで元は囲碁のインストラクターをされていたそうです。また幸さんの妹に女流棋士の辰己(石井)茜三段がいます。
まさに囲碁一家といっても過言ではない環境で育った仲邑初段、兄弟はなく一人っ子とのことなので、大事に大事に、そして厳しく育てられたんでしょうね。
でもまだ小学校5年生ですよ、それも今はまだ1学期、すごいですねェ~!
仲邑菫はどこで韓国語ペラペラ?可愛い画像も!
仲邑菫初段が囲碁を始めたのは3歳でした。そして3歳7カ月でアマ囲碁大会に出場しています。5歳になると関西アマ女流囲碁名人戦Bクラスで優勝、6歳で第4回渡辺和代キッズカップに優勝しています。
6歳になった4月に父の信也九段が関西棋院に移籍したため、大阪市内の小学校に通いながら女流アマ大会や少年少女の大会に出場して経験を積んでいます。
こんなに凄い戦歴を持っているのに、週末には母の幸さんと一緒に韓国を往復し囲碁を学んでいるのです。そう、確かに今は韓国や中国の方が日本より上ですからね。
週末の往復ではあき足らず、2018年には一家で韓国に引っ越して4月から韓鐘振囲碁道場に通い、囲碁短期留学の形で研究生になっているんですよ!
9歳になったばかりですからね。これは全く自分の意思ではなく、ご両親の強い思いだと思うんですけど、菫初段は毎日7~8時間の囲碁漬けに楽しいと言ってるんですよ。また、韓国語が達者なわけもご理解いただいたと思います。
ここまでの強い思いがありますから、菫初段が公式戦初勝利をあげたときに信也九段が「自分の勝ちよりも一番嬉しい」と言った気持ちが、ただ嬉しいだけじゃなくなんか別の形で伝わってくるようですね!
この年の7月にネット碁のパンダネットレディース囲碁トーナメントに出場して見事に優勝しています。
これらの実績からプロ棋士新採用制度の導入に伴い、日本棋院関西総本部の石井邦生九段や日本棋院東京本院の三村智保九段日本棋院の推薦を受け、日本棋院所属でタイトルを40コもとっている張栩九段の試験を受けることになるのです。
張栩九段も仲邑菫初段の実力に舌を巻き、その後多くのトップ棋士の審査を受けて英才特別採用推薦棋士第1号で入段することが決まったのです!
まとめ
何といってもまだ10歳の少女ですから、無理はしてほしくないという気持ちと、このまますくすく成長して日本の囲碁界を背負ってほしいという気持ちが複雑に交錯するのは否めない事実です。
仲邑初段のことを思うとき、何故か自分の孫に投影してしまうことがあります。
私の孫は、小さいときに電車や新幹線に夢中になり、4~5歳からガンプラに嵌り、今では大きなプラモも楽々作れるようになっています。
今年9歳になりますが、この春からサッカーチームに入ったとのこと、大阪と金沢に離れているのであまり見ることはできませんが、このように変わっていくのも子供らしいなあとは思っています。
仲邑菫初段の「楽しい!」と話す心の奥底に、別な何かが潜んでいないことを祈りながら、ご活躍を心から望んでいる私です。
今回は「仲邑菫の戦績と両親・小学校はどこで韓国語ペラペラ?可愛い画像も!」と題しまして、仲邑菫初段をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!