こんにちは、sadachi. です!
毎週月曜日午後10時から放送のNHK総合『逆転人生』は、逆転無罪判決やスポーツでの大番狂わせ、奇跡の生還 etc を特集する番組になっています。
泣いて、笑って、勇気をもらえる…ドラマよりドラマチックな真実の逆転劇なんですね。
今夜放送で人生を逆転させた主人公は、社会を変えた医療裁判として衝撃の大逆転劇を世間に知らしめた勝村久司さんです。
勝村さんは同じ悲劇を繰り返さないためにと、国の制度改革に向けて医療裁判や市民運動に動き始めているんですが、執念の逆転物語が戦慄ものです。
そこで「勝村久司さんの出身や高校・大学!プロフィールや経歴は?医療裁判で逆転人生そして星の王子さま」と題しまして、勝村久司さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、いってみましょうか!
Contents
勝村久司さんの出身や高校・大学!プロフィールや経歴は?
こんやのジャーナル医療健康は、白血病などの新薬の価格が決まったことをうけて、医療費の使い方や負担のしかたを考えます。医療の価格はどう決められているのか。その問題点や課題などを、中央社会保険医療協議会の元委員、勝村久司さんに伺います。 #NHKジャーナル pic.twitter.com/w79pbSh3kj
— らじる (@nhk_radiru) May 15, 2019
勝村久司さんの出身地は、大阪府枚方市です。
出身高校は、大阪府枚方市南船橋にある公立の「大阪府立牧野高等学校」になります。
1976年に開校したといいますから比較的に新しい学校で、全国の高校進学率が急上昇した時代背景があり、さらに枚方市には公立高校がなかったといいます。
1975年の6月6日にくい打ちが行われ、開校した翌1976年の4月1日には施設の工事が間に合わず、第1回入学式は校舎の屋上で行われたそうですよ。
第1期生が450名というマンモス校で、勝村さんは2期生だったとのことです。
勝村さんが卒業した大学は、「京都教育大学」になります。
「大阪府立牧野高等学校」
所在地:〒573-1123 大阪府枚方市南船橋1-11-1
電 話:072-851-1050、FAX:072-851-8102
関連情報:ホームページ
「京都教育大学」
所在地:〒612-8522 京都府京都市伏見区深草藤森町1
電 話:075-644-8106
関連情報:ホームページ
それではここで、勝村久司さんのプロフィールです。
【勝村久司さんのプロフィール】
名 前 : 勝村 久司(かつむら ひさし)
生 誕 : 1961年
年 齢 : 誕生日が来ていれば60歳
出 身 : 大阪府
高 校 : 大阪府立牧野高等学校
大 学 : 京都教育大学
所 属 : 全国薬害被害者団体連絡協議会
職 業 : 全国薬害被害者団体連絡協議会副代表世話人
S N S : ホームページ
【著書】
★ ぼくの「星の王子さま」へ ~医療裁判10年の記録~(2001年:幻冬舎)
★ レセプト開示で不正医療を見破ろう!(2002年:小学館)
★ 患者と医療者のためのカルテ開示Q&A(2002年:岩波書店)
勝村さんは、1984年だと思うんですけど京都教育大学を卒業して、高校の理科の先生になったそうで、その後スポーツ万能という奥さま・理栄さんと結婚されています。
1990年12月に勝村さんと理栄さんとの間には、星子ちゃんが生まれているんですね。
ところが何ということでしょう、星子ちゃんは出生後9日しか生きられず、病院の保育器の中で幼い命を閉じてしまったのです。
長女の死に納得がいかない勝村さんは、ここから医療裁判や市民運動に取り組むことになるんですね、この顛末は次章で…。
勝村さんは、2005年4月26日付で厚生労働省中央社会保険医療協議会の委員(健康保険、船員保険及び国民健康保険の保険者並びに被保険者、事業主及び船舶所有者を代表する委員・日本労働組合総連合会「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)に就任しています。
また、群馬大学医学部附属病院の医療事故調査委員にも就任しています。
2006年からは、地方公務員として母校になる牧野高校の教員になっています。
勝村さんは全ての地学の授業や情報の授業、1年の化学、学級担任を受け持ち、またバドミントン部の顧問も務めていたそうですよ。
陣痛促進剤による被害を考える会世話人の事務局長と医療情報の公開・開示を求める市民の会世話人の事務局長を歴任しています。
現在は、全国薬害被害者団体連絡協議会副代表を務め、長女の医療事故をきっかけに取り組んできた、より良い医療の実現を目指して、市民活動を続けているんですね。
勝村さんは「大事なのは、医療を専門家任せにせずに市民が主体的にチェックすることと、それを可能にする情報公開だ」と主張されています。
勝村久司さん 医療裁判で逆転人生、そして星の王子さま
「同じ被害を受けた者同士が出会うことは、偏見からの解放のための第一歩でもある。「自分だけではない」という事実が、周囲の偏見を解いていくきっかけになる。」
勝村久司 pic.twitter.com/Pn2CJAIDf4— こりこ (@korimaru0206) November 21, 2016
それではここで、1990年まで”時”を戻してみますね。
星を見ることが大好きという勝村さんご夫妻、生まれてくる娘さんに星子ちゃんという名前を付けて、誕生の日を心待ちにワクワクした日々を過ごしていたそうです。
もともとスポーツが得意でつわりも軽く順調な経過だったという奥さまの理栄さん、定期検診のときに主治医の副院長から「入院」を告げられます。
順調な経過だと思っていた理栄さんには、陣痛の気配もなく、予定日もまだ先のことだったんですが、指示通り入院しているんですね。
そして投与された薬が、子宮口を柔らかくする薬として「陣痛促進剤」だったんですね。
問題なのは、理栄さんに子宮口を柔らかくするためとしか説明がなされなかったことです。
そして理栄さんは、入院先の病院で未明に異常な子宮収縮に襲われるのですが、夜間は助産婦1人だけ新生児室と陣痛室をかけ持ちしていたため、放置状態にされるんですね。
病院が理栄さんの異常を認識したのは、夜も明けて随分と時間が経ってのことだと思われます、なぜなら勝村さんに連絡が入ったのは自宅ではなく会社だったからです。
会社に入った連絡では、「奥さんの帝王切開の承諾が欲しい」ということだったんですね。
病院に駆け付けた勝村さんに主治医は、「赤ちゃんはたぶんダメでしょう。奥さんは2~3日が峠だと思います」と告げたといいます。
結局、事前に星子ちゃんと名付けた待望の赤ちゃんは9日生きただけで亡くなり、理栄さんはというと何日も死線をさまよったのち、命をとりとめたとのことです。
なぜ、健康で元気だった妻にこういったことが起きたのか、なぜ長女は死ななければならなかったのか、なぜ詳しい説明が病院からされなかったのか、勝村さんはそれらの謎を突き止めようと決心するんですね。
そして勝村さんは、子宮口を柔らかくする薬「陣痛促進剤」にたどり着きます。
陣痛促進剤は主に、予定日を大幅に過ぎた過産期となってしった場合、胎盤の機能が低下して赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなり、胎児仮死などの危険性も高まり、また羊水過少による低酸素症、低血糖症が発生しやすくなって危険と思われたときに使用されます。
その他にも、赤ちゃんが大きくなりすぎて、お産が大変になる危険があるときや感染症などの症状がみられるとき、陣痛が始まってから微弱陣痛が続き、分娩に時間がかかりすぎるときなどに使用されるそうです。
出典:stemmcell
陣痛促進剤などによる人工的な急激な子宮の収縮は、子宮破裂や仮死出産を招くリスクをはらんでいるんですね。
生まれた赤ちゃんに脳性マヒなどの後遺症を残したり、母体の死を招くなど赤ちゃん誕生の日が、母子の命日となってしまうケースも少なくないといいます。
理栄さんに病院側が子宮を収縮させる「陣痛促進剤」を利用して出産の日時を操作し、人件費を節約しているのではないか…と、疑問を感じたんですね。
というのも、出産が午後の1~2時という病院にとって都合のいい時間帯に、夜の時間帯の3倍近くにものぼっているのが認められたんですね。
この背景には、病院側が予定日より早く短時間で出産を終えたいということや、人のいる昼間の時間帯にできるだけ出産をしてもらいたいという病院の思惑があったといいます。
勝村さんは泣き寝入りすることなく裁判に持ち込みますが当時、医療の情報開示が十分でなく、1審の地裁では完全敗訴となります。
その論点が、勝村さんが求めた我が子の診療内容を確認するデータ「診療報酬請求明細書=レセプト」を証拠書類として共済組合に求めたそうです。
しかし、答えは「厚生省(現:厚生労働省)の指導で見せられない」だったんですね。
理由としては、プライバシーの侵害や癌だと本人にショックを与えるなどで、我が子の診療内容をなぜ見せられないのかについての答えではなかったそうです。
そこで勝村さんは、裁判には負けたのですが「育児にかけたはずの時間で、この理不尽さと闘おう」と、医療裁判や市民運動に取り組むようにになるんですね。
勝村さんは判決を不服として控訴し、交渉を粘り強く進めていく中で1996年に「医療情報の公開・開示を求める市民の会」を設立しています。
運動が功を奏し1997年には、厚生省が「遺族を含め、レセプトを開示してよい」と認めざるを得なくなり、方針転換を余儀なくされています。
1999年2審の大阪高裁では、ついに「医師が経過監視を怠った」と、病院側のミスを認める判決を言い渡したんですね、1審から執念の逆転勝訴となったわけです。
和解勧告を拒否し、妥協することなく10年近く裁判を続け、この勝村さんの勝訴のニュースは大きく取り上げられ、全国的に注目を浴びたのは言うまでもありません。
勝村さんの長年の活動が評価され、中央社会保険医療協議会では初めて患者側の委員になっています。
そして2006年、2008年、2010年と3度の改訂を経て、最終的にはすべての患者に明細書発行が美務づけられたのは、勝村さんの活動によることが大きいと改めて思います。
勝村さんは、10年近くかかった裁判の詳細報告みたいな内容の本を書いています。
その名も”星の王子さま”、『ぼくの「星の王子さま」へ ~医療裁判10年の記録~』で、2001年に幻冬舎から出版され、2014年に文庫化されています。
アマゾン『ぼくの「星の王子さま」へ ~医療裁判10年の記録~』
娘はたった9日間しか生きられなかった…。医療事故で生後間もない娘を失った普通の高校教師の痛切な訴えが厚生労働省・病院・医療制度を変えていった。医療問題弁護団の弁護士たちが涙し、NHK「クローズアップ現代」やTVドラマ「白い巨塔」のスタッフが参考にした心ふるえる医療裁判ドキュメント。
そんな勝村さんが、今夜放送の『逆転人生』に出演されるのですが、あの衝撃の裁判のお話など、ぜひお聞きしたいと思っています。
★ NHK総合『逆転人生』 11月1日(月) 22:00~22:45
紙面【こちら特報部】陣痛促進剤が原因とされる出産時の事故が続いている。1990年に被害者となった勝村久司さんは、その後、再発防止に向けて活動している。事前説明や使用制限など危険性を含めての説明が不十分。ほか 詳しくは本日(2月18日付)東京新聞朝刊にて pic.twitter.com/TfPCC8U8pW
— 東京新聞ほっとWeb オフィシャル (@tokyohotweb) February 17, 2018
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
医療被害者の立場から診療報酬明細書の開示を訴え続けた勝村久司氏が語る→「週刊東洋経済プラス」https://t.co/o2w9bKgvyw pic.twitter.com/rwhQoo20l8
— 週刊東洋経済 (@w_toyokeizai) February 23, 2017
注)アイキャッチ画像に関しましては、「週刊東洋経済」さんのツイート画像を使用させていただいております…♡
まとめ
今回は「勝村久司さんの出身や高校・大学!プロフィールや経歴は?医療裁判で逆転人生そして星の王子さま」と題しまして、勝村久司さんについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
今夜放送される『逆転人生』、テーマタイトルは「娘が残した宿題 社会を変えた医療裁判」ということですから、奥さまの理栄さんも出演されるのでしょうか。
またその後、亡くなられた星子ちゃん以外にお子さまは生まれたのでしょうか、気になりますね。
番組で理栄さんも出演されて、星子ちゃん以外のお子さんのことなんかが話題になって、お話しいただけると嬉しいんですけどね。
いずれにしても今夜の勝村久司さん、お会いできるのを楽しみにしていますね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!