こんにちは、貞千です!
今回は「浅野川散歩」です!
金沢に流れている川に男川と呼称される「犀川」と女川と呼ばれる「浅野川」があります。私の住まいは犀川近くなのでついつい犀川に偏りがちですが、浅野川もまた金沢に欠かせない風景のひとつといってよいでしょう!
そんな浅野川で今回は、卯辰山への上り口のひとつ「天神橋」から“鏡花のみち”を「浅野川大橋」まで下ってい見たいと思います。
百万石まつりの初日にあった「加賀友禅灯篭流し」、鏡花のみちの中間にある梅の橋の右岸たもとを起点として毎年行われていたのですが、昨年1200個の灯篭のうち約600個が燃えてしまい、44年間続いた灯篭流しは今年から中止になったそうです。残念ながら、復活のめどは立っていない状況です!
浅野川は川べりも整備されているのでもちろん歩けるのですが、歌碑等の確認もしたいので、今回は敢えて上の鏡花のみちにしています。ここにはおすすめのグルメスポットもありますよ!
では、天神橋から行って見ましょう!
Contents
浅野川散歩!鏡花のみちを歩く、そして秋聲も!
天神橋は卯辰山の稜線とマッチしたタイドアーチ式無橋脚橋なのですが、1953年の氾濫で流失したことで2年後に建て替えられたそうです。前身の橋は橋脚があったそうですが、当然私は見たことがありません!
レンガ風の石畳を歩き、川面を見ると浅野川の浅瀬が広がっています。流れがゆるやかで石がたくさん露出していますが、犀川のように流木とかゴミが引っ掛かっていることはありませんね。きちんとメンテナンスがされているようです。
せせらぎの川面を楽しみながら案内板や川べりに下りる広場を過ぎて少し行くと、友禅流しの歌碑があります。作詞は水木かおる氏で作曲は乙田修三氏になっています。「みちずれ」の牧村三枝子さんが歌っているそうです。
友禅流しは、昔から浅野川や犀川の風物詩だったらしいのですが、水の汚れ等で現在は加賀友禅染色団地の人工の川で行われているそうです。
でも、金沢に住まいしてから浅野川の畔を歩いていて見たことがあるので調べてみたら、2軒だけが浅野川にこだわって友禅流しをやっているそうです。今でも続いているといいですね!
歌碑を過ぎると、瀧の白糸像と瀧の白糸碑が建っています。泉鏡花の代表作のひとつ『義血侠血』のヒロインで、鏡花が生涯かけて追求した理想の女性像だったそうです。この辺りが舞台だったんですね!
天神橋と浅野川大橋の間に架かるのが「梅の橋」です。欄干は木造でしょうか、階段や勾配を上がっていく“歩き”または“自転車”専用の橋になっています。灯篭流しなどイベントがある場合は、絶好のビューポイントなんでしょうね!
梅の橋を渡って対岸へ行くと、右側に「徳田秋聲記念館」があります。川端康成が小説の名人と称えた秋聲文学の世界が満喫できます。だいぶ前ですがここに入った時、私自身良く知らなかったので、えっこんな人やったんやと驚かされたのを覚えています。
入場料:一般300円(65歳以上200円、高校生以下無料)
梅の橋から左岸を歩いて行くと小さな社があります、お稲荷さんでしょうか?稲荷大明神との幟、また天皇陛下御即位「令和」新しい御代をお祝いしましょう、とありました。小さいながらもこの界隈の“地”の神さまなのでしょうね!
その先が浅野川大橋です。この通り今の時期は並木が青々として美しく、浅野川の川面にとてもよく映えます。そう、ここは並木町でしたね!
浅野川大橋は白とグレーとベージュ(ピンク?)のコントラストが美しいアーチ橋です。東山と橋場を結び交通の要所であることはもちろん、1966年といいますから私が金沢で学生する前の年まで、北陸鉄道金沢市内線が橋の上を走っていたそうです。橋の上を電車が走る、鉄橋じゃないですからね、凄いです!
鏡花のみちにグルメスポットはあるの?
ハイ!大丈夫です、おすすめのグルメスポットはありますよ!
ではここからは、浅野川大橋から天神橋へ戻りながらスポットを追っていきましょうね!
浅野川大橋から左岸を下流方向は「主計町茶屋街」なんですが、ここはまたのご紹介ということで鏡花のみちを上流へ向かいます。まず目に入るのがラーメン「若大将」で、その先にお好み焼き「どんぐり」があります。次にほどなくして「魚常」です。
魚常
格子や色合い、雰囲気など大正時代の建屋そのものの風情が、知る人ぞ知るという加賀料理のお店です。料理はひがしか主計町の茶屋街と思いがちですが、タクシーの運転手さんでも間違いないと評判の店なのです。
住所/金沢市並木町1-10 TEL/076-221-0711 営業時間/17:00-23:00 定休日/日・祝日 席数/60席
ほんの少し上流に行き、梅の橋のたもとにあるのが「八郎すし」で隣合わせにあるのが居酒屋割烹「田村」です。入口は路地を入ったところにあります!
田村
“ブリの太巻き”が大人気のお店で、芸能人は言うに及ばず各界の著名人などたくさんのファンを持っています。ブリの太巻き以外でも、のどぐろやカニなど北陸の新鮮な魚介をオリジナル料理として提供している店として知られています。
住所/金沢市並木町2-18 TEL/050-5869-7971 営業時間/12:00~14:00 (土・日は要予約)17:00~23:30 定休日/水曜日(祝日は営業) 席数/48席
天神橋のたもと近くへ行くと、いかにもこじゃれたお店という感じで「片折」があります。
片折
懐石「つる幸」で修業したという大将に同じつる幸で知り合いその後、「玉泉邸」の料理長と女将を務めたという女将さんと二人で満を持してオープンしたのが昨年5月のこと、新しくても瞬く間に玄人好みの本格的な店として話題を呼んでいます!
住所/金沢市並木町3-36 TEL/076-255-1446 営業時間/12:00~14:30(水・日曜日のみ) 17:00~19:30と20:00~22:30の2部制 定休日/不定休 席数/8席
その他に、天神橋のたもとを越えたところにダイニングバー「HUNI」、天神橋たもとを右に行くとそば・うどんの「お多福天神橋店」、天神橋を越えて左へ2軒目に一見個人宅のようなワインバー「楓」があります。
まとめ
浅野川は、水深が浅くたおやかな流れのため“女川”と呼ばれているのですが、1952・1953年の集中豪雨による大洪水、55年後の2008年の集中豪雨による氾濫は記憶に新しいところです。
いつもは本当に穏やかな浅野川ですが、何十年かの周期で猛ることがある感じですね?“女川”の呼称とか川幅の狭さとか…何かそこに人間臭さを感じるのは私だけでしょうか。愛おしさを感じます!
この界隈は駐車場が少ない地域なので、お車の方はどこかに拠点を決めて、町バスや路線バスなどを利用する方がストレスが少ないと思いますよ!
弁当忘れても傘忘れるなというくらい雨の多い金沢、このところズーっと晴れが続いています。そんなこんなで実際浅野川を歩いて見ました。サギを見ることはできませんでしたが、母子が水に入って“凉”をとっているなど、犀川とはまた違った趣を感じましたね。
犀川と比べて川幅が狭く、ほとんどに川底が見えるのでせせらぎ感があり、さすが女川と言わしめる今回の浅野川散歩、いかがだったでしょうか?
それでは、今回はここまでとさせていただきます。
また次回の貞千がオススメする金沢風景・グルメ完全攻略ナビでお会いしましょう!
さようなら!