こんにちは、sadachi. です!
『プロフェッショナル 仕事の流儀』は、さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの仕事を、徹底的に掘り下げるドキュメンタリー番組です。
登場するのは、誰もがその道のプロフェッショナルと認める人たちになります。
斬新な試みに挑戦し、新しい時代を切り開こうと格闘中の挑戦者であり、いくつもの修羅場をくぐり、自分の仕事と生き方に確固とした流儀を持っている人たちを特集しています。
放送時間は、NHK総合テレビで毎週火曜日午後10時30分から11時15分です。
プロフェッショナル「85歳、職人の夢〜旋盤職人・岩井仁〜」
今回の主人公は、町工場の集まる東京都の蒲田に当代屈指の旋盤職人、私たちの暮らしを陰で支える御年85歳の岩井仁さんその人です。
そこで「岩井仁【旋盤職人】下町ロケットの匠!岩井製作所で国家プロジェクト」と題しまして、岩井仁さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、いってみましょうか!
Contents
世の中、ホントに凄い人がいるもんです。
今回NHKが『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げたのは旋盤職人として東京都大田区が「太田の工匠」と位置付けている岩井仁さんなんですね。
生年月日は公表されていないのですが、なんと御年85歳の現役の旋盤職人といいますから、これまた驚きです。
そして大田区と言えば、あの『下町ロケット』が生まれた街じゃあないですか。
なんかこう聞くと、岩井さんはあの佃航平じゃないけれど下町ロケットの匠、いや下町ロケットの巨匠と言ってもいいんじゃあないですかね。
岩井さんは、小径長物の旋盤加工技術については業界における第一人者とされ、加工の難しい長尺物をうまくバランスを取り、また薄肉パイプの加工中に発生する熱変形を押さえながら加工することができるそうですよ。
それではここで、岩井仁さんのプロフィールを確認してみましょう!
【岩井仁さんのプロフィール】
名 前 : 岩井 仁(いわい ひとし)
生 誕 : 1935年 or 1936年
年 齢 : 85歳
出 身 : 東京都大田区
所 属 : 有限会社岩井製作所 代表取締役
職 業 : 旋盤職人
<得意とする技術・技能>
★ 長年わたる経験から、12尺の大型汎用旋盤の機能を知り尽くし、フル活用している。
★ 長さ2mまで、真直度0.1mmで加工可能。外径は、0.01mmまでの精度で加工できる。
★ 原子炉制御シリンダー、新幹線車体制御装置のほか、瀬戸大橋の吊り橋ワイヤー制御装置の重要部品も手掛けるなど、公的事業に使用されるものも多く、信頼度は非常に高い。
★ 大田区内企業6社とのネットワークを有し、技術、仕事の連携で技術・技能の伝承に取り組んでいる。
「大田区の工匠」岩井さんの技術指導や相談を希望する方は、産業振興課工業振興担当にお申し込みくださいとのことです。
★ 電話:03-5744-1376、FAX:03-5744-1528(産業振興課工業振興担当へ)
そんな下町ロケットの巨匠・岩井さんの父親は東京神田の生まれだそうですが、大田区の蒲田に移り住み板金業を営んでいたそうです。
板金に打ち込む父親の背中を見て育った岩井さん、そんな父親が憧れの的だったことは、容易に想像ができますよね。
ところが父親は、宵越しの金は持たないという典型的な江戸っ子だったそうです。
母親はお金の苦労が絶えなかったことから、岩井さんにはいつも「お願いだから、勤め人になってくれ」と言っていたそうなんですね。
母親の苦労も見て育った岩井さんは学業を終えると、一度は会社員になっているのですが、やはり職人になりたいという気持ちは抑えきれなかったといいます。
1971年といいますから岩井さん35歳ぐらいでしょうね、旋盤ひとつを購入して、腕ひとつで稼げる金属加工の世界に入ったというんですね。
それからは旋盤一筋50年にわたって、国が岩井さんの腕を見込んで注文するほどの職人になったというわけなんですね。
岩井さんの職場は蒲田駅からホン近く、あの町工場が密集するエリアに父親から受け継いだ岩井製作所があります。
今でもそうなんでしょうか、トタン葺きの飾らない佇まいで、わずか10畳ほどの作業場には大型旋盤などの工作機械がところ狭しと並んでいるそうです。
誰が見ても、ここでつくられた金属製品が、数々の国家プロジェクトを支えてきたとは思わないでしょうが、それは厳然たる事実だったんですね。
時代は高度成長期、国産初の原子炉を造る計画があり、原子力発電所に関わる仕事が岩井さんのところへもちこまれたんですね。
その依頼というのは、緊急時に燃料棒を制御する装置のシリンダーの加工だったといいます。
長さ1m、内径が20cm台のシリンダーを、100分の1mm以内の誤差で100本仕上げなければならず、「20万人の命に関わる部品だから」と念を押されたそうですよ。
失敗する夢を見て夜中に目覚めたこともあったそうですが、岩井さんは1本も失敗せずに仕事をやりとげたんですね。
国内メーカーが製作した原子力発電所の約半数に、岩井さんのシリンダーが組み込まれているといいますから、いかに信頼を得ていたかがわかりますね。
このことが、「シリンダーなら岩井製作所だ」という評判を呼び、やがて新幹線用のシリンダーにまでつながって行くことになります。
旅行など移動に関しては車派だと言う岩井さん、新幹線には乗ったことがなかったといいますが、つくられた製品を納品したあとは違います。
2014年春、700系の新幹線の車内には「ここまで揺れが少ない車両ができたのか」と、満足げな微笑みを浮かべる岩井さんの姿が…。
岩井さんは自身の仕事を確かめるために、普段は全く乗らない新幹線に乗って車内の通路を数両分歩き、名古屋まで行って駅できしめんを食べて帰ってくるそうです。
岩井さんは300系から700系と、新幹線の車体を制御する装置のシリンダーを、25年にわたってつくってきたといいます。
岩井さんは他にも、瀬戸大橋のワイヤーを制御する部分のシリンダーを担当、いわば金属加工を通して、半世紀近くに及ぶ日本の成長を見つめてきたことになるんですね。
国家プロジェクトがこんなところで支えられていたのか…、という驚きは別にして、岩井製作所の場所を記載しておきますね。
「有限会社岩井製作所」
所在地:〒144-0035 大田区南蒲田1-5-18
連絡先:03-3733-1726
【業種・業態・設備】
★ 金属加工:大型汎用旋盤、フライス盤
【主要加工部品・製品等】
★ 加工部品:シリンダー部品、シャフト部品等
★ 製品分野:原子炉制御シリンダー、新幹線車体制御装置、汚水処理ポンプ等
『プロフェッショナル 仕事の流儀』は、明日午後10時30分から放送されるのですが、今回の岩井仁さん、NHKはホンマモンのプロを呼んできたという感じがしますね。
★NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』 11月30日(火)22:30~23:15
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
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今回は「岩井仁【旋盤職人】下町ロケットの匠!岩井製作所で国家プロジェクト」と題しまして、岩井仁さんについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
予告動画よると新幹線の部品もまた、乗客の命につながるものだから慎重に作業を進め、微妙な精度は、金属の切削音の変化で判断するといいます。
100分の2か3(ミリでしょうね)の間、微妙な削りは「音が頼り」といいますから、すごい世界であることが伝わってきますよね。
85歳の岩井さん、お子さんはおられるみたいなんですが後継者にはならないみたいですね。
「金属の加工は面白いですよ。目の前で形が変わって行くのが見えるんですから」と話された岩井さん、いつまでもお元気で頑張っていただきたいと心から願っています。
明日放送される『プロフェッショナル 仕事の流儀』で、岩井仁さんのお姿を確認させていただきますね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!