こんにちは、sadachi. です!
「鍛えてこそ、本物になる〜刀鍛冶・吉原義人〜」
毎週火曜日の夜、NHK総合で放送される『プロフェッショナル 仕事の流儀』、今夜の主人公は、1本数百万円の値がつく日本刀を作る当代一の刀鍛冶・吉原義人さんです。
その美しさを求めて国内外から注文が殺到しているそうですよ。
「鍛錬」「火造り」「焼き入れ」など千年以上前から伝わるいにしえの技で、鋼から“宝物”を作り出しているんですね。
番組では原料の玉鋼という鉄の塊から、まるで魔法のように名刀が生まれるまでの4ヵ月をおっているんですよ。
そこで「吉原義人の刀の値段や工房は?プロフィールや経歴プロフェッショナル」と題しまして、吉原義人さんについてまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、いってみましょうか!
Contents
ではまず最初に、吉原義人さんの工房の概要から見ていきましょうね!
【吉原義人さんの工房の概要】
★ 名 称:日本刀鍛錬道場 吉原
★ 所在地:〒125-0054 東京都葛飾区高砂8丁目17-12
★ 電 話:03-3607-5255
★ 日本刀鍛錬道場 吉原「Facebook」
工房といえば、通常営業時間や定休日なども表示されるのですが、日本刀鍛錬道場では一般の見学などはしていないようです。
一点に集中して、気合で日本刀を打つという工程に一般の息吹が入ると、集中できないからでしょうね、非公開ということになります。
1本数百万円になるという吉原さんの日本刀、具体的にはどんな値段なんでしょうね。
吉原さんの刀剣は、小刀で100万円から大刀で300万円からといわれています。
当然、値がつかないような高価なものもあり、その付加価値はどんどん上がっていると言ってもいいでしょう、ホンの一部ですけどご紹介しますね。
日本刀買取 販売、刀剣古美術「飯田高遠堂」
問い合わせ:tel.03-3951-3312
吉原義人作 昭和63年 Yoshiwara Yoshindo A.D.1988
価格:1,000,000円
吉原義人作 昭和45年 Yoshiwara Yoshindo A.D.1970
価格:3,000,000円
ここに掲載したのは、吉原さんの作品の中では、最安値の刀剣だと思います。
通常は、小刀価格が200万円~、大刀価格が400万円~と表記されていて、注文する場合でもその価格殻が基準になるようですね。
刀の製作には、吉原さんのように鍛冶屋職人のほかに研ぎ師、金具師、鞘作り師など4人の職人が必要で、それに大刀の原材料に50~70万円ぐらいかかるそうです。
普通の太刀で製作期間が半年から1年、オーダーや手の込んだものは2年ぐらいかかるものもあるそうで、400万円でも決して高くないといいます。
年間で10本程度しかできないようですから、ビジネス的にはあまりいい商売とはいえないと思うのですが…!?
『刀剣乱舞』という漫画のヒットによって、日本刀に萌える「刀女子」が増えているそうですよ、どうなっているんでしょうね。
それではここで、吉原義人さんのプロフィールや経歴を見ていきましょうね!
【吉原義人さんのプロフィール】
名 前 : 吉原 義人(よしはら よしんど)
生年月日: 1943年2月21日
年 齢 : 78歳
出 身 : 東京都世田谷区(お住まい?)
道 場 : 東京都葛飾区
所 属 : 日本刀鍛錬道場吉原 代表
職 業 : 刀鍛冶職人
【その他】
★ 東京都無形文化財保持者
★ 文化庁認定刀匠(1965年)
★ 高松宮賞はじめ連続上位の特賞を総嘗(1972年)
★ 無鑑査認定(1982年)
※ 文科省の鑑査なしで刀鍛冶の認定が可能な稀少な認定資格
★ 日本刀剣保存協会新作名刀展審査委員
★ 日本職人名工会殿堂名匠
吉原義人刀匠は、昭和18年2月21日に生まれ、祖父に吉原国家(初代)氏、弟に吉原荘二国家(二代)氏、子に吉原義一氏がおり、まさに刀鍛冶の一族に生まれ吉原一門の名は刀剣界に名高いものとなっている。昭和47年より、新作名刀展において高松宮賞など上位の特賞を受賞し、昭和57年、無鑑査に認定される。平成16年、東京都指定無形文化財保持者に認定。その作風は備前伝を得意とし、備前伝の最も困難なテーマとされる映りを鮮やかに再現し、日本刀備前伝ブームの先駆けとなった。メトロポリタン美術館、ボストン美術館に作品が買い上げられる名誉に預かり、現在、世界各国の美術館から作刀のデモンストレーションの要請を受け、日本のみにとどまらず国際的な活躍をみせている。また、アメリカに鍛錬所を設けるなど刀剣文化の普及にも尽力している。持ち前の器用さと相俟って、彫技も巧みであり独特の龍、雨龍、白虎などを自身で彫られている。指導者としても、弟子に大野義光氏、久保善博氏ら多くの優秀な刀匠を育成する。長きに亘り常に刀剣界の第一線で活躍され、今後の活躍がますます期待される実力・人気ともに最高峰の刀匠である。
吉原さんの家系は曾祖父の時代から刀鍛冶だったそうで、祖父の国家(くにいえ)さんが茨城県から上京して、東京の月島で鍛冶屋を始めたそうです。
ここは大正時代に津波に遭って流されたそうで、現在の葛飾区に鍛冶場を移したんですね。
祖父の国家さんは「現代刀匠人気大番付」で、東の横綱に番付されるほどの人気のある名工だったそうですよ。
そのため、吉原さんの父親から吉原さんへ、吉原さんの弟である荘二さん(2代目国家)へ、吉原さんの息子・義一さんへ、そして孫の慧(あきら)さんへと連綿と続くんですね。
アメリカの意向によって戦後から約10年間、日本刀の製作が禁止されていたので、吉原さんが祖父の国家さんから手ほどきを受けたのは12歳の頃だったそうですよ。
最初は玉鋼を作るのに、炉の火を燃やす風を起こすための「ふいご吹き」が手始めだったそうで、吉原さんは熱心にやったそうなんですね。
小学生でしょ、なんにしても基本が大事ということを教えられるみたいですね。
吉原さんが20歳を超えたぐらいでしょうか、先に弟の荘二さんが「新作名刀展(現:現代刀職展)」で努力賞を得たことで刺激を受け奮起するんですね。
1965年、23歳のときに文化庁認定刀匠の資格を得て翌年、新作名刀展に初出品し努力賞を獲得しています。
1972年には高松宮賞(現:高松宮記念賞)を受賞、1973年に刀鍛冶職人として独立、一本立ちしているんですね。
1982年には、作刀の世界において人格から力量、識見などすべてにおいて卓越しているとして、日本美術刀剣保存協会から「無鑑査」に認定されたんですよ。
当時の年齢が39歳、史上最年少の認定だったんですね。
伊勢神宮で行われる式年遷宮では、御神刀として用いられる御太刀の製作を3回も受けているんですよ。
吉原さんは、アメリカや欧州への日本刀の普及活動も進めていて、海外でも認められて注文も多いそうなんですね。
1970年代にアメリカで刀鍛冶の実演をして人気を博し、そこで作られた日本刀はメトロポリタン美術館とボストン美術館に買い上げられて、展示されているそうですよ。
現在では、アメリカのシアトルとサンフランシスコにも刀鍛冶の工房があり、日本刀をつくっているとのことなんですね。
今夜放送される『プロフェッショナル 仕事の流儀』では、吉原義人さんはどんなお話をされるのでしょうか?
吉原さんの後継者たるべき息子の義一さんなんですが、父・吉原さんを超える天才と謳われ、実際に36歳のときに無鑑査に認定されているんですね。
しかし、義一さんは2018年、51歳のときにがんで亡くなっているんです。
子が親より先に逝く!、義一さんが確かな名工の足跡を残していただけに…、断腸の思いだったでしょうね。
そんな息子さんとの思いも語ってくれるのでしょうか、吉原義人さん、今夜ですね!
★NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』5月11日(火)22:30~23:15
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
注)アイキャッチ画像に関しましては、「日本刀鍛錬道場 吉原」さんのFacebookの画像を使用させていただいております…♡
今回は「吉原義人の刀の値段や工房は?プロフィールや経歴プロフェッショナル」と題しまして、吉原義人さんについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
吉原さんは、義一さんを亡くしてからお弟子さんをとるようになったそうで、現在は5人ぐらいが修行しているようですね。
また、お孫さんの慧さんも、2019年頃から吉原さんの元で修行を開始したそうですよ。
お爺ちゃんとしては嬉しいでしょうね、なんか笑顔が伝わってくるようです。
義一さんを想い、お孫さんに道筋をつける、これまた吉原義人さんの”花道”じゃあないですかね、今夜の『プロフェッショナル 仕事の流儀』を楽しみましょうね。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!