こんにちは、sadachi. です!
5月31日の『情熱大陸』は、北海道でアイヌの歴史を紡ぐ木彫りの彫刻家・貝沢徹さんなんですね。
いま先住民としてのアイヌに、多くの人がその文化の多用さや親しみやすさ、そして何より自然との共存を模索する精神性に魅せられているといいます。
貝沢徹さんは、日高地方平取町に位置する二風谷でコツコツ木彫りを続けているんですが、アイヌの歴史を継ぐ一人といわれています。
そこで「貝沢徹のプロフィールや経歴に店は?大英博物館にアイヌ文化の作品も」と題しまして、貝沢徹さんのプロフィールや経歴、お店の場所や、あの大英博物館とのつながりなどをまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
それではさっそく、本題へいってみましょう!
Contents
貝沢徹のプロフィールや経歴
大英博物館展示 貝塚徹氏作アイヌ木彫りアート pic.twitter.com/ZebFp8ZjRD
— Banri (@Banritta) May 29, 2020
【貝沢徹さんのプロフィール】
名 前 :貝沢 徹(かいざわ とおる)
生年月日:1958年9月11日(61歳)
出 身 :北海道平取町二風谷(びらとりちょうにぶたに)
高 校 :北海道栄高等学校
職 業 :木彫家、アイヌ文化活動アドバイザー
受賞歴 :アイヌ伝統工芸展北海道知事賞 他多数
貝沢徹さんは1958年、北海道平取町二風谷にて三人兄弟の長男として生まれています。
明治時代に木彫の名工といわれた貝沢ウトレントクさんは、貝沢徹さんの曾祖父に当たり、また工芸家の父親である勉さんやその仲間の職人に囲まれて育っています。
高校を卒業後に家業の木彫りを始め、アイヌの伝統的技法を取り入れながらも独自の感性でオリジナルの創作に取り組み、アイヌ民族としての自分らしさやメッセージを、現代的意識や葛藤を表現しているんですね。
作品は海外を含む数々の博物館に展示され、2018年には英国の大英博物館から制作依頼があり、「ジャパニーズ・ギャラリー」に常設展示しています。
貝沢徹さんの代表作「UKOUKU(ウコウク)/輪唱」をご存知ですか?
昔のアイヌ民族の入れ墨をした女性の手の写真から発想したそうで、世代交代しながら文化は受け継がれるというメッセージをこめて創り上げたそうですよ。
次に経歴をザーッと見ていきましょうね!
平取町二風谷に生れた貝沢徹さんは、高校時代3年間だけ下宿しながら白老町で生活しているそうです、あとはずっと平取町だそうですよ。
平取に帰って、両親の営む店を継ごうと思ったのは「食いっぱぐれることはないな」と思ったといいます。
というのも、平取もアイヌの地として知られているのですが、白老はもっとすごくアイヌ文化を見にバスが何十台も来て、土産物屋もいっぱいだったということを経験したからなんですね。
木彫りの環境に育っているのに、高校を卒業するまでは彫刻刀を握ったこともなかったと言いますが、そこはそれ、店の前で客寄せの実演をやってみると北海道の観光ブームも相まってよく売れたそうですよ。
20歳のときに熊掘りの名人といわれた藤戸竹喜さんの作品に出遭い、その精密さに衝撃を受けています、そして量産でない彫り物をちゃんとやろうと決意したんですね。
30代くらいになって自分自身に納得できる作品が作れるようになったといいます。
昭和の景気の良い時代は長くは続かず、波はあったそうですが、どんな時も手を抜かず自分の信念でつくり続けた結果だったんですね。
土産物としてではなく作家として、作品のファンになってくれるお客さんが増えたといいます。ここ25年ぐらいのことだといいます。
欧米では先住民族に関心が高く、わざわざ海外からも来てくれるお客さんがいて、伝統的な作風を好んだということで、逆に新鮮さを感じたというんですね。
それが、ますます刺激になってアイヌの伝統文化と、革新のハイブリッドな表現者へと進化してきたんですね。
31日の『情熱大陸』では、先住民族であるアイヌが現代において何なのかと問い続け、その迷いと葛藤が人の心を揺さぶる、貝澤徹さんの迷いと格闘の日々を追っているそうですよ。
貝沢徹の作品を買えるお店は?
今回の北の工房つとむは木彫りいっぱいで楽しかった♪ pic.twitter.com/GtNyzxOAsI
— トノ(ヒロ) (@kotankorkamuy) June 1, 2013
貝沢徹さんは、「北の工房 つとむ」の店主です。
店舗名 :北の工房 つとむ
所在地 :所在地 北海道沙流郡平取町字二風谷74-12
電 話 :01457-2-3660
営業時間:8:00~18:00
休 み :不定休
貝沢徹 大英博物館にアイヌ文化の作品も
世界中から年600万人が訪れるイギリス・ロンドンの大英博物館から、2018年9月27日「ジャパニーズ・ギャラリー」のリニューアルオープンに合わせて貝沢徹さんの作品を、と制作依頼を受けています。
フクロウの卵から硬い殻を破り、卵から出ようとするアイヌ民族の守り神シマフクロウの木彫り『ケウトゥムカンナスイ/精神再び』と名付けたのが、その作品です。
否定された先人たちの文化、アイデンティティーを受け継ごうとするアイヌの若い世代の姿を現代アート作品に表現したんだそうですよ。
貝沢徹さんは、
「世界的な博物館の古い資料のなかに(アイヌの)アート作品が入る。これは大きな意味があると思います」
と語っています。
アイヌの工芸作品が海外の大規模な博物館で、常設展示されるのは初めてで、すごいことなんですね!
大英博にアイヌ現代アート 日本ギャラリー再開館https://t.co/Sgwdf8Ci6F
ロンドンにある大英博物館の日本美術の常設展示室「日本ギャラリー」が改装を終えて再オープン。アイヌ民族の現代工芸作家、貝沢徹さんの木彫りのアート作品や、赤穂藩、三日月藩の領主森家の家紋が付いた甲冑などが新たに収蔵— モモのモモ (@oo33maiko) September 27, 2018
注)本記事内のツイートに関しては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。皆さまの貴重な情報に感謝いたします…♪
独創的なアイヌアート制作で知られる平取町二風谷の工芸作家貝沢徹さん(58)が、英国の大英博物館に新作の木彫り装飾を出品することになりました。https://t.co/ItUKdSHcwf pic.twitter.com/7hLJgruMYS
— 北海道新聞 (@doshinweb) August 10, 2017
注)アイキャッチ画像に関しましては、「北海道新聞」さんのツイート画像を使用させていただいております…♡
まとめ
今回は「貝沢徹のプロフィールや経歴に店は?大英博物館にアイヌ文化の作品も」と題しまして、貝沢徹さんのプロフィールや経歴、お店の場所や、あの大英博物館とのつながりなどをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
平取町二風谷って『風の谷のナウシカ』みたいだと貝沢徹さんは言います。
そういえば、貝沢さんの祖母はいろんな話をしてくれたそうなんですが、全然覚えていないそうです。覚えていれば、”語り部”になれたかもちょっと悔しそうですよ。
ユネスコは世界2500言語のうち、アイヌ語を絶滅手前の「極めて深刻」に分類しているそうですが、貝沢さんの祖母は日本語でうまく溶け込めるようにと、アイヌ語を喋ってくれなかったそうです。
それで貝沢徹さんも、アイヌ語を喋ることができないらしいですよ。
それでは、今回はここまでとさせていただきます!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました!